"次はここだよ"新興国投資術-戸松信博

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第87回
ホアンアインザーライが好決算発表

ここのところ
中国の大手ディベロッパーも好調な決算を発表していますが、
この欄でも何度か紹介しているベトナムの不動産大手、
ホアンアインザーライ(HAGL)も
08年第1四半期の決算に関して好調な決算を発表しました。

まず、同社の08年の業績について少しおさらいをしてみますと、
07年の税引き後利益は5990億ドンでした。
そして、先日、08年の税引き後利益の計画を
1兆8000億ドン(税引き前利益2兆5000億ドン)と発表しました。
もともと08年の税引き後利益の計画数字は6480億ドンでしたが、
これを一気に約2.8倍にまで引き上げたのです。
この数字を達成できれば、
1年で利益が3倍に伸びる計算です。
しかも09年以降も
少なくとも50%以上の成長を続けられる見通しです。

このような急激な引き上げで、
「本当に大丈夫か!?」と見ていた向きもありました。
そして先日、08年第1四半期の業績が発表されたわけですが、
税引き前利益ベースの数字で7800億ドンを達成。
不動産業界は下半期に利益が集中しやすい業界ですが、
業績が第1四半期で、
大幅に上方修正した年間計画数字の31%を
キッチリ達成してきた点はさすがというところでしょうか。

なお、同社はもともと08年3月に上場を予定しており、
株主総会で既に発表していたため、
上場申請書類を先日、ホーチミン証券取引所に提出、
無事に受理されました。

しかし、市況がこんな状況ですから、
実際に上場してくるのは、
しばらく少し先になるのではないかと思います。
この下がっているところで上場してくれた方が、
買いのチャンスになる側面もあったわけですが、
しかし、ここのところのベトナム株のことですから、
思わぬ買いのチャンスがこないとも限りません。
今から注目しておいていい銘柄なのではないかと思います。

 
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2008年4月8日(火)

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