"次はここだよ"新興国投資術-戸松信博

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第100回
モンゴル株の話

モンゴルから友人が来ていろいろと情報交換しました。
モンゴルではいよいよ6月に選挙が迫っています。

モンゴルの強味はなんといっても地下資源が豊富なことです。
原子力発電に利用されるウランの未確認埋蔵量は世界最大ですし、
石炭も豊富にあります。
もちろん、金・銀・鉄鉱石なども未確認埋蔵量はかなりの量です。
6月の選挙が終わるまでは、
いろいろな制約があって動けませんでしたが、
政権が決まるといろいろなところに動きが生じてくるでしょう。

たとえば、以前ご紹介した
アイバンホ(IVN)のオユ・トルゴイ鉱山の
開発に関する交渉などにも動きが出てくるでしょう。
もしも、これらに動きが出てくれば
モンゴルの経済はさらに活性化されるでしょう。

ちなみに現在のモンゴルは、
ベトナムと同じく20%程度のインフレとなっており、
銀行の預金金利は15〜16%。
中央銀行の債権の金利が15%程度、
銀行の社債ですと19%前後の金利もあります。
しかし、金利が高く、
インフレが進んでも経済は世界的な不況を尻目に活況です。
要するに豊富な地下資源によって、
世界中からモンゴルにお金が流れ込んできているからです。

そして株式市場も堅調です。
昨年の5月ごろに比べてると、
銘柄にもよりますが数倍になっています。
今後の動きとしてはインフレ対策の為に、
金利が更にあがるところですが、
国民から不満の声も結構でているとのことで、
そろそろ金利は上げ辛くなっています。

ということで、
モンゴルの通貨である
トゥグルグの切り上げがあるかもしれませんね。
(もう少し先の話でしょうけれども)
ベトナム以上に、
モンゴルはほとんどが輸入といっても過言ではないぐらいですから、
通貨の切り上げはインフレ対策に大きな効果を発揮します。
そうするとモンゴル株に
投資をしている外国人にとってもプラスですよね。

 
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2008年5月22日(木)

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