"次はここだよ"新興国投資術-戸松信博

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第101回
モンゴルの不動産の話し

モンゴルから友人が来ていろいろと情報交換した際、
モンゴルの不動産投資の話しが少し出ていましたので
ご紹介しましょう。

モンゴルの不動産市場も株式市場の劣らず上昇しており
1年前にウランバートルのマンション価格は
平米600ドルから800ドル前後だったものが、
現在では800ドルから1000ドル前後になっています。

平米1000ドルというと、
たしかベトナムのホアンアインザーライが
ホーチミンの近くに作っていたマンションが
そのぐらいの値段で販売されていましたから、
私の感覚からすると結構高い印象を受けました。

同じ値段だったら、
ウランバートルのマンションを買うよりも
ホーチミンのマンションの方が将来性が有ると思います。
(もっともベトナムの不動産は、
つい最近、ベトナム在住の外国人に限り、
居住用のマンションの購入が
09年から認められるようになっただけで、
自分で開発するのは別として、
日本人の個人投資家が購入できるわけではありませんが)

その話をモンゴルの友人にしたら、
彼もそのように思っている
(マンション価格はそれなりに値上がってしまっていて
妙味は少ない)との返事。

しかし、土地(更地)価格の方は逆に置いてけぼりをくって、
マンション価格に比べると割安になっているとの話でした。
たとえば、ウランバートルの中心地から
数キロ離れた4500平米ぐらいの土地が
8000万円ぐらいで売られているとのこと。

1年前に見に行った時はまだ周辺に何もない感じでしたが、
今はホテルや病院などが徐々に建設されてきているとのことです。
もっとも、モンゴルへの投資は様々なリスクもあります。
たとえば、前回書いたように高いインフレが続いています。
また、07年は貿易赤字となっており、
その分を外国からの資金流入で補っていますが、
その流入が商品価格の急落や新興国への投資回避などによって、
急に止まってしまった場合、
経済に混乱が見られることもあるでしょう。
ですから、そのあたりを十分念頭においた上で
投資を行う必要があります。

 
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2008年5月27日(火)

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