"次はここだよ"新興国投資術-戸松信博

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第108回
オイルリグ需要拡大は止まらない

石油関係者は原油価格と
オイルリグ(石油採掘設備)の動いている数に注目します。
オイルリグとは、よく海洋油田の写真などを見ると
真ん中にある東京タワーのような形をしたもので、
ここから下へドリルで掘り下げてパイプを通していきます。
世界中の活動しているオイルリグの数は毎週公表されています。

国別で見ると、アメリカが最も多く、
また世界石油埋蔵量第2位のカナダもたくさんあります。
政治不安のイランとスーダンの統計が入ってないほか、
中国もなぜか海洋のリグだけしか公表しておりませんので、
実際には上記で公表されているリグよりも、
もっとたくさんのリグが動いていることになります。

山東墨龍(0568)を訪問した際、
同社の副社長に、
中国の陸上リグの数は一体どれくらいあるのかを聞いたところ、
やはり数字はわからないとしながらも、
感じとしては毎年2割ペースで増えて行っているとのことでした。

ともかく言えることは、
2001年からリグの数は上昇傾向にあり、
今もほぼ毎月のように増えています。
そして歴史的に原油価格が下がらない限り
オイルリグの数は減ることはありません。

当たり前のことですが、
オイルリグが増えるということは、
それだけ採掘機械業者にとっては追い風です。
先に述べたように井戸が深くなっている傾向も
今後変わるはずはなく、
長くなる分より大量の鋼管が売れるからです。

このように考えていくと原油価格の推移を考えても、
今後もオイルリグの需要拡大傾向は
止まらないのではないかと推測され、
山東墨龍や天大石油をとりまく事業環境は
非常に良い状況が続くのではないかと思われます。


<続く>

 
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2008年6月19日(木)

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