"次はここだよ"新興国投資術-戸松信博

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第114回
6月下旬から風向きが少し変わっている・・

引き続きベトナムの話です。
前回、OTCの鉄鋼会社に訪問した際、
6月下旬ごろから徐々にではあるけれども、
最終製品を作る鉄鋼会社から
ビレットの注文が回復してきているとの情報を聞きました。

この話しを聞いたとき、
これは最終製品の鉄鋼価格が
インフレ抑制のために値上げを止められていたのが
解除される方向であったために起こった現象なのかな?
と思いました。

しかし、その後、
ホアイアインザーライのドゥク社長と一緒に、
同社が展開しているザーライ省のゴム園を
1日かけて視察しに行ったのですが
(この時の様子は次回以降に譲るとして)、
その時にもドゥク社長が
6月下旬ぐらいから不動産市場にも少し変化があって、
お客様の足が、
ほんの少しではあるが戻ってきている・・・
というような事を言っていました。

そういえば、
その前日にホアンアインザーライの本社に行ったときも
登記関係のためにお客様がけっこう来ていたような・・・・

このように各社を訪問していると
6月ぐらいからベトナムの景気に関する風向きが
少しだけ変わってきているように感じました。

また、新聞での報道の変化といったこともあるのですが、
6月下旬くらいから金融関係でも現地の雰囲気は、
かなり改善してきているようにも感じます。

もちろん、
根本的なインフレの改善はすぐには出来ませんから、
本回復までには時間がかかるのでしょうが・・・・

なお、ベトナム国内の消費について言えば、
不動産や自動車などの高額なものは厳しいのですが、
たとえば、
家電製品などの一般的な商品の売れ行きは好調なようです。
むろん07年に比べれば伸び率は緩やかになってはいるようですが。
このあたりは成熟社会の日本と違うところですよね。

 
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2008年7月10日(木)

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