"次はここだよ"新興国投資術-戸松信博

新興国投資の最新事情を、現場直送
出来たてほやほやのままお届けします!

第115回
SSI証券が6月20日から57%上昇

前回書きましたように、
6月下旬から7月の上旬に
ベトナムの各社を視察している感じでは、
6月下旬から徐々に
ベトナム経済に関する風向きが変わってきたように感じます。

ベトナム株の方も
6月20日あたりを底に堅調に反発していて、
ベトナム株の王道銘柄の1つであると目しているSSI証券は
既に6月20日の終値2万7000ドンから
7月14日の終値は4万2500ドンとなっており、
57%上昇しています。

SSI証券のナム社長とは
懇意にさせていただいておりますけれども、
それは別にして、
SSI証券をベトナムの王道株と見なす理由は
SSI証券がベトナムトップの証券会社であるだけでなく、
民営大手証券として、
早期からOTCに積極的に自己投資をしている点です。

たとえば、ホアンアインザーライや
フンブオン水産などに早期から投資をしており、
これらの銘柄ではかなりの含み益を持っています。

そして、そうして積み上げてきたノウハウをもとに
現在も投資を続けています。
つまり同社はベトナムきっての
ベンチャーキャピタルとしての側面があるわけです。

もっとも、
ベンチャーキャピタルは上場後の株式売却益が収益源ですから、
株式市場の具合が悪い時期は思ったように業績が良くなりません。
しかし、ひとたび株式市場が復活したとき、
一番上昇する銘柄の1つはこの手の銘柄だと思うわけです。

したがって、
08年の利益は07年の半分程度になります。
こういうとき、こんな銘柄には誰も見向きもしないでしょう。
しかし、だからこそ株価がとんでもなく安くなっているのです。
そして、こういう銘柄を
そんな安値で買えるときはこういう時しかないのです。

むろん、この先も短期的には厳しい局面もあるでしょう。
そして、どこが底なのかはわからないのです。
しかし、こういう厳しいときに、
苦しみのたうち回りながらも、
ゆっくりじっくり買い貯めることこそが、
株式投資の1つの成功パターンであると思うわけです。

 
←前回記事へ

2008年7月15日(火)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ