"次はここだよ"新興国投資術-戸松信博

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第120回
あと数日で北京オリンピック!

8月8日に北京オリンピックが開始となりますね。
03年ごろにウォーレンバフェットがペトロチャイナを買い増して、
H株指数が駆け上がっていった頃に
ちょっとした中国株ブームが起こりましたけど、
この時のキャッチフレーズとして、
今買って北京オリンピックまでずっと株を持ち続けたら・・・
というのを良く聞きました。

そのようなこともありますから、
ずっと中国株をやっている人にとっては、
ようやくここまできたか、
という感じを持たれる方も多いのではないでしょうか。

オリンピック関連銘柄の1つに、
最近はオリンピック便乗宣伝策の失敗の影響もあって
株価が冴えない李寧があります。
李寧とはロサンゼルスオリンピックの男子体操選手で
計6個のメダルを獲得した中国のヒーローで、
引退後に実業家として
李寧ブランドのスポーツグッズメーカーを起業しました。

商品は主にウェアとシューズとなっています。
375店の直営・特約店のほかに
フランチャイズ展開を合わせると計5301店の販売網があり、
世界のスポーツメーカーでも
ナイキ、アディダス、プーマに次ぐ
時価総額規模になってきました。

ブランドロゴがナイキに似ている感じがするのは
ご愛敬といったところでしょうが、
中国では知名度は抜群で市場シェアも
ナイキ、アディダスに次ぐ僅差の3位で互角の競争を行っています。

ちなみにナイキ、アディダスにとっても
中国はアメリカに次ぐ世界2位の重要市場(日本を超えました)
となっています。
なお、イタリアのKAPPAブランドの
代理店販売業務を専門にしている中国動向は、
もともと李寧のKAPPAブランド事業部で、
そこから分離独立した会社です。

中国企業の設立までの経緯などを調べていって見ると
面白い生い立ちの企業がたくさんありますので、
時間があるときにでも調べてみると面白いと思います。

 
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2008年7月31日(木)

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