"次はここだよ"新興国投資術-戸松信博

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第129回
アイバンホーは?

ここのところベトナム株の話がつづいておりましたが、
読者様からのメールで、
モンゴルの選挙が終わりましたが、
以前ご紹介していたアイバンホー
(ニューヨーク上場 証券コード:IVN、
日本では楽天証券など
米国株を扱っている証券会社で買うことができます)
はどうでしょう?

とのご質問を多くいただております。
(ご質問ありがとうございます)

おさらいしておきますと、
アイバンホーはカナダの鉱山会社ですが、
モンゴルでの資産が同社全体の65%程度を占めています。
中でも、まだ生産されていない鉱山としては
世界最大の量の金が埋蔵されているといわれる
オユ・トルゴイ鉱山の将来性が期待されています。
ただ、この開発に関しては現在モンゴル政府と交渉中で、
実際のところ本当に開発できるかどうなのかも
まだ確定はしていません。

さて、6月に行われたモンゴルの選挙ですが、
これは与党の人民革命党が勝利しました。
この選挙結果はアイバンホーにとってプラスです。
なぜなら、アイバンホーと
交渉を進めていたのは人民革命党だからです。

一方で、以前も書きましたが、
野党サイドとしては、
現在人民革命党が進めているアイバンホーとの取引条件について、
モンゴルの取り分が少ないと反発しているのです。

ここで、もしも野党第一党の民主党が選挙で勝利していたら、
アイバンホーとの交渉はさらに難しいものとなっていました。

しかし、人民革命党が勝ったことで、
うまくいくとアイバンホーとの契約は
年内とか来年前半に決まる可能性があり、
そうなるとモンゴル全体にとってもかなり好影響が出るし、
アイバンホー自体にとっても大きなプラスです。

むろん、金価格やその他の資源価格の今後をどう考えるか
と言ったところなども大きく影響してきますので、
一概には言えませんが、上記を勘案すると、
アイバンホーは買いを検討しても良いのではないかと思います。

 
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2008年9月2日(火)

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