"次はここだよ"新興国投資術-戸松信博

新興国投資の最新事情を、現場直送
出来たてほやほやのままお届けします!

第130回
NTLの株価が底値から3倍に

以前、ハノイ市の近くのハタイ省で
新都市の開発をしている不動産銘柄をご紹介させていただきました。
この銘柄はトゥリエム都市開発(NTL)といいます。

おさらいしておきますと、
ハタイ省はハノイ市の近くとは言っても
まだ農地がほとんどで
牛が放し飼いされているようなところで、
直接視察に行ったときも
(同社の経営陣と一緒に
実際に建設予定地を視察に行ったのですが)、
最初に見たときは、
「えー!? こんなド田舎の土地を誰が買うの!?」
と思ったのでした。

しかしよくよく調べていくと、
実はこのハタイ省がハノイ市に合併される計画があって、
目端が利く投資家の間では、
ハタイ省の農地は人気があることがわかりました。
また、同社のプロジェクトの前面には
ハノイの中心部から一直線で来られる大型道路が出来ることが
既に決まっていて、
完成すれば一直線で、車で10〜15分で
ハノイの中心部から来られるようになることもわかりました。
それで全く別の不動産会社に確認してみると、
同社が保有しているプロジェクトの土地の価値だけで、
同社の時価総額を大きく上回ることもわかりました。

その後、実際にハタイ省がハノイ市に合併されることが発表になり、
最近のベトナム株全体の株価上昇も相まって、
同社の株価は6月末頃には
一時的に2万5000ドンぐらいまで下がりましたが、
9月3日の終値は7万4500ドンになりました。
底値からおよそ3倍に急反発したことになります。

私が各地で講師を務めるベトナム株セミナーでも、
現地の写真を交えながら、ずっとご紹介していた銘柄なので、
ベトナム株の暴落で一時、株価はかなり下がりましたが、
最近はセミナーでも
「4〜6月の下落時に目をつぶって買ったけど、
結果的に良かったです」
と言われることが多くなりました。

そういうことがあると嬉しくなって、
現地に視察に飛んでいきたくなります。
また、視察をして、面白い銘柄があれば
ご紹介していきたいと思います。

<おわり>

 
←前回記事へ

2008年9月4日(木)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ