"次はここだよ"新興国投資術-戸松信博

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第131回
SSIもついに底値から3倍間近

前回のNTLもそうですが、
何度もご紹介しているサイゴン証券(SSI)も
6月20日に2万7000ドンぐらいだったのが、
現在7万7000ドンですから、もうまもなく3倍になります。

と、勢いの良いことを続けて書きましたが、
ベトナム株がこの勢いで
このまま一気に上昇が続いていくのかというと
それは難しい気がします。

前にも書きましたが、
ベトナム株の主要指数である
VNインデックスの200日移動平均線は下向きのままで、
中期的なトレンドは依然下落トレンドのままです。

通常、このようなケースの場合、
勢いよく上昇しても、200日移動平均線近辺(現在636ポイント)で
頭を押さえつけられることが多いのです。

今の株価の流れを見ていると、
つい数ヶ月前の日本株となんとなく似ているなぁと思います。
そろそろ本格反復か・・・と、
みんなが思って買いを入れてきた矢先に、
ピッタリ200日移動平均線で押さえつけられて反落しました。

むろん、ファンダメンタルが絶好調というのなら、
そうはならないで高値を突き抜けていくのでしょうが、
今のベトナム経済を見ていると、
本格上昇にはもう少し時間がかかるように思います。

やはり、徐々にゆるみ始めたものの、
金融の蛇口が本格的に解放されるには、
もう少し時間がかかりそうです。
これが緩まないと、
たとえば不動産企業は引き続き厳しい局面が続きます。
そして、そのためには商品市況が
もっとおちついてくれないと難しいでしょう。

むろん今の相場はそれを期待して急反発しているのだけど、
実体の回復度合いはそれほどでもない・・・
という時期にそろそろさしかかりそうな気がしています。

今後の株価動向を予想すると、
200日移動平均線近辺で跳ね返されて反落、
その後再度反発・・・というタームを
何度か繰り返して底値を固めていってから本格上昇に転換・・・
というケースになるのではないかと思います。

 
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2008年9月9日(火)

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