"次はここだよ"新興国投資術-戸松信博

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第132回
イントレスコが08年予想利益を下方修正

ホーチミン市場への上場が既に原則承認されている
OTCの不動産銘柄、
イントレスコが08年の予想利益を下方修正しました。

08年5月の株主総会では
08年の税引き後利益の見込みを2167億ドンとしていましたが、
不動産市況の低迷と原材料費の高騰を理由に
1198億ドンまで、約45%下方修正しました。

これまでも何度か指摘しているように、
はっきりいって不動産市況はまだ全然回復していないため、
同社の業績の下方修正は必然でしたし、
また、08年に高めの業績予想をしている不動産会社も
同社と同様の下方修正をこれからしてくるのではないか
と予想されます。

ちなみにイントレスコの上半期までの利益は
372億6000万ドンでしたので、
このまま年末まで市況が回復していなければ
もう一段の下方修正もなくはないですね。

なお、イントスコの資本金は2002億5300万ドンですので、
1198億ドンの純利益を達成した場合、
EPSは5982ドンです。

ただ、やはりというべきか、
今回の発表でそれほどに株価は落ち込みませんでした。
むろん、上場市場がここ数日、
短期的に調整していることを加味する分ぐらいは
下がっているのですが、
今回の発表で4万5000ドンぐらいだったものが、
4万1000ドンまで下がったような感じです。

ですので、
ある程度市場は折り込み済だったということでしょう。

仮に株価が4万1000ドンなら、
下方修正後の利益で予想PER6.8倍、600億ドンレベルまで
もう一段下方修正があれば、
13.7倍前後です。

でもそれでもまだ
割高感があるというほどの株価ではないですよね。

 
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2008年9月11日(木)

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