"次はここだよ"新興国投資術-戸松信博

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第133回
数千回のバックテストの結果・・

以前にも書きましたが、
システムトレードの分析ソフトで特定条件を入力したら
過去数十年に遡って勝率を計算するソフトがあります。
これで様々なテクニカル分析の有効性を
数千回のバックテストを行って調べていったのですが、
残念ながら
常に有効性のあるテクニカル指標というのは存在しません。
まぁ、そんなものがあったら、
多くの人が株式市場で億万長者になってしまいますから、
そういった人が続出していないところを見ても、
そんな便利な指標など無いことがわかります。

で、唯一、まずまず有効性がある指標としては
移動平均線からの乖離率があげられます。

現在、私がよく相場の判断に使っているのは
200日移動平均線からの乖離率です。
ここのところの有効性はかなり強いです。

ただ、この指標の弱みは、
たとえば200日移動平均線から下方乖離率●●%で買えば、
かなりの確率で反発が取れると分かっていても、
なかなか、そこまで下がってはくれないことです。
ですから、下値を待っていたけど、
その前に本格上昇トレンドに入ってしまって買えなかった
ということが起こります。
買いタイミングが来たとしても1年に1〜2回あるかないかです。

ただ、現在の世界の株式市場のファンダメンタルと
200日移動平均線が下向きを継続していることを併せて考えると、
もう1度、そのようなラインに到達する可能性は十分あります。

たとえば、日本株です。
日本株の場合、200日移動平均線からの下方乖離26%程度が
買い時になることが多いですが、
現在の200日移動平均線からの下方乖離26%は
1万97円です(むろん、これから徐々に下がっていきますが)。
ここ最近の日経平均は26%下方乖離が
これまたピタリと気持ちいいぐらいに当てはまっています。
むろん、そこから本格上昇反転の意味ではなくて、
200日移動平均線レベルまで戻すという意味です。

現在日経平均は1万2214円ですから
買い時にはもう少し時間がかかりますけれども、
昨今の世界的な株価の暴落ぶりを見ていると、
そろそろ準備しておいてもいいかなぁとも思います。

<おわり>

 
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2008年9月16日(火)

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