"次はここだよ"新興国投資術-戸松信博

新興国投資の最新事情を、現場直送
出来たてほやほやのままお届けします!

第135回
今こそ業績見通しの良い銘柄を探そう

世界金融市場の混乱にあわせて、
急落後に急騰しているベトナム株ですが、
9月のホーチミン市の消費者物価指数が発表になりました。

9月のベトナム全体の消費者物価指数の上昇率が、
0.3〜0.5%程度と予想されている中で、
ホーチミン市の9月消費者物価指数は
前月比0.11%増に留まりました。

前月比ベースではマイナスが続いている他の新興国に比べると、
前月比ベースでプラス推移が続いているのは、
少し物足りないですが、
それでも20%近い金利水準のベトナムですから、
仕方がないのかなぁと思います。

19日(金)から、国際市場の反発に加え、
こういった期待感が高まって、株価は急反発しています。

ただ、ちょっと注意したいのは、
現在の市場は全銘柄上昇OR全銘柄下落
といったような状況が続いていますが、
年末にかけて大型の新規上場が続いて
市場の時価総額が膨らんだりしてくると、
業績の良い会社と悪い会社で
傾向が分かれてくるのではないかということです。

むろん、第3四半期以降、
そして中長期的な業績見通しが明るい会社は
何ら問題ないのですが、
業績見通しがあまりよくない銘柄に関しては、
この良い銘柄も悪い銘柄も
一緒に上がったり下がったりしているうちに
乗り換えてしまうのも一法だと思います。

ここのところ大手企業でも業績の下方修正が相次いでいますが、
燃料価格を中心としたコスト上昇によって、
今後も下方修正の発表が相次ぐのではないでしょうか。
その一方で、前年比ベースで大きな増益率を維持していて、
下方修正をしない企業もあります。

こういった企業は、市況にあまり左右されない
安定的な業績基盤を有している企業と言うことになりますが、
たとえば、ペトロベトナムドリリング(PVD)のように、
そういう銘柄はPERなど高水準で割安感が無いのが難点です。

このような銘柄はさがしていくと
いくつか見つけることができますが、
中には、あれ!?業績が安定しているのに、
こんな割安!?と思える銘柄も。

全部が下がる相場ではこういった銘柄も
超お買い得な株価になりますから、
ある意味チャンスですよね。

 
←前回記事へ

2008年9月23日(火)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ