"次はここだよ"新興国投資術-戸松信博

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第142回
200日移動平均線26%下方乖離

今日は日本株の話しです。
以前から日経平均の200日移動平均線の
26%下方乖離が回の目処であるという話しをしました。

日経平均の歴史で唯一この法則が効かなかった例外は
1990年10月のバブル大崩壊時の1度のみです。
当時はザラ場で▲38%まで下がった歴史的な崩壊でした。

しかし、今回の10月10日の暴落も相応なもので、
ザラ場ではやはり同じ▲38%に達しています。
これはある意味、
10年に1度の大暴落時の法則になるかもしれません。

ちなみに日経平均26%下方乖離には
10月7日の前場にほぼ到達しましたが、
この寄りつきのタイミングで、
任天堂(7974 東1)を買ったとしましょう。
すると、買値は3万1800円です。

その後、いったんは下落しましたが、
10月14日の終値は4万600円となっており、
約28%の上昇です。

このように相場下落局面では反発しては反落し、
再度26%のラインに抵触することを
何回か繰り返すことが多いので、
そういうときに、業績好調でバランスシートが強く、
急落時の反発力が強い銘柄を買って
反発を待つようにすれば良いでしょう。

たとえば、任天堂の場合、
深刻な不況が長引いても
任天堂のバランスシートなら会社はビクともしないと思います。
(京都の会社にはなぜかこういった堅実財務体質が多い)

今期の利益成長率は50%以上の高成長見通しである一方、
7日(火)の始値には予想PER約11倍、
予想配当利回り5%以上になりました。

任天堂以外でも、
以前にもご紹介したディーエヌエー(2432 東1)なども
同じような特性を持ちます。

現金保有が200億円以上あり、無借金です。
今期の予想営業利益予想は175億円、
来期予想は200億円程度の見込みで、収益力もあります。

ただし、これらはあくまでも短期的な反発狙いです。
長期での買い持ち投資は200日移動平均線の向きが上向きになり、
上昇相場に転換してからとなります。
それまでは、200日移動平均線26%下方乖離→反発で
即利食いを繰り返すやり方で凌ぐべきでしょう。(日本株の場合)

ちなみに、大暴落を喫した10月10日以降の動きは
1990年10月のバブル大崩壊時の動きとそっくりですし、
14日(火)夜の米国ダウの十字線は
90年10月3日の大陽線(当時過去最大)翌日の日経平均と
よく似ています。

大暴落時にも、
短期的な値動きに関しては
それなりの法則性があるのではないかと思います。
(無論、中期では、ファンダメンタルズが影響してくるので
その時、その時によって状況が異なる)




 
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2008年10月16日(木)

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