"次はここだよ"新興国投資術-戸松信博

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第155回
銘源医療のガンチップは有望か!?

タイトルとは関係ないのですが、
現在書店で発売されているサイゾー12月号に、
ちょっとインタビュー記事が掲載されていますので
ご興味の有る方は本屋で見てみてくださいね。

いきなり脱線しましたが、
引き続き銘源医療のガンチップの癌チップの話しです
(全3回の2回目)。
今回は中国の癌保険についてもう少し詳しく見てみましょう。

まず、人寿保険のHPを見てみると、
銘源医療の癌検査チップを使った掛け捨て型の癌保険、
「腫瘍予防健康保険」を宣伝しています。
同保険の内容は大体以下のようです。

「腫瘍予防健康保険」の年間保険料
(支払う金額)は450元、保険期間は1年。
癌になった場合にもらえる保険金は10万元です。
保険範囲は7種の悪性腫瘍と4種の良性腫瘍。
保険期間内すなわち1年の間に、
加入者が悪性腫瘍を初発すると診断されれば、
保険賠償金100%が返還されます。
もし保険期間内加入者が良性腫瘍を初発すると診断され、
手術しない場合は、保険金額の3%を受け取れ、
手術する場合は7%を受け取れるとのことです。

むろん上記の保険に加入する際には
銘源医療の癌検査チップでの検査が義務づけられます。
では他社の掛け捨て型の癌保険と比較するとどうでしょうか?

現在発売されている癌保険には
掛捨て型癌保険が比較的少ないのですが、
掛け捨て型の癌保険で人寿保険の上記保険と並んで
代表的なものの1つに、天安保険の抗癌安康疾病保険があります。

抗癌安康疾病保険は年間保険料(支払う金額)は90元、
保険期間は1年。
癌になった場合にもらえる保険金は1万元です。
保険範囲はすべての癌。
年間90元の支払いで、
もし癌になった場合は1万元の保険料が得られます
(※ちなみに、天安癌保険の内容は天安保険のHPでは
紹介されていないので、
以上の内容はある健康サイトで調べたもの)。

つまり、人寿の癌保険と比べて、
天安の方は年費が低くて、保険範囲は広いわけです。
ただ、癌患者にとって天安の1万元は
あまり役に立たないとみられ、
結局、多重に保険を加入する必要があることを考えると、
仮に天安の保険を5重で入った場合、
(つまり、人寿と同じ年間支払額が
450元となるように設定した場合)、
人寿の保険は同じ保険料で
天安の保険の2倍の保険料を得られます
(癌の種類は限定されますが)。
また、天安と人寿を比べると、
企業ブランド力は人寿の方がずっと高いので、
信頼されやすいと思います。

このように、掛け捨て型の癌保険としては、
人寿保険の癌保険は優位性がありそうです。

<次回に続く>




 
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2008年12月2日(火)

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