第163回
09年に中国ファンドマネージャーが注目する3大業界とは
中国現地証券紙に北京、上海、深セン、広州といた
4都市のファンドマネージャー(以下、FM)に対して、
アンケート調査が掲載されていました。
09年の市場見通しについて、
悲観しているFMは、依然として大きな懸念を持っている一方で、
楽観しているFMも少なくありません。
50%のFMは09年上場会社の利益成長がマイナスとなると見込み、
55%の人は09年のA市場は
「弱気から強気へ転換する」と見込んでいるとのことです。
今後の政策などの不透明の要素が大きいため、
ファンドマネージャーによって
当面の株価予想には大きな食い違いが存在しています。
当面の市場評価水準について、
30%の人は「まだ高い」と思い、
35%の人は「合理的な区間にある」と考え、
他の35%の人は「市場は過小評価されており、
長期的な投資価値がある」と認識しています。
今後の中国株式市場トレンドを影響する要因について、
ほとんどのファンドマネージャーはマクロ経済政策及び
上場企業の収益能力をあげています。
これまで最も大きな問題の1つであったインフレは、
経済成長の減速によって既に大きな問題ではないとの
認識がおおいです。
調査の結果によると、
現在ファンドマネージャーにもっとも好感されている
三大産業は消費(小売)、医薬、不動産です。
そして、11月上旬に発表された4兆元(約57兆円)の
経済刺激策や新「国九条」といった
資本市場の発展を推進する金融政策の発表によって、
一番注目されている投資テーマはインフラ投資関連。
その次は国有企業の統合及び資産注入。
その他では、消費・サービス、環境保護・新エネルギー
及び農業などのテーマも注目されているとのことです。
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