"次はここだよ"新興国投資術-戸松信博

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第164回
明けましておめでとうございます!

明けましておめでとうございます。
08年は海外株の投資家にとっては
株安の上に強烈な円高に見舞われ、苦しい年でした。
中国株は後半になって、少しは盛り返しましたけれども、
それでも07年につけた天井から比べると
非常に低い位置にあります。

米国を中心とした世界の株式市場の動きですが、
短期的にはFRBが政策金利を史上初めて実質ゼロ金利とした上、
日本やEUも金利を引き下げていますので、
不況下の金融相場のようなものが起こる環境は整ってきています。

短期的には09年1月にも採決される可能性のある
景気刺激策期待や大統領就任ご祝儀での短期上昇相場で、
200日移動平均線レベルまでの上昇というシナリオが
期待できるところまできているように思います。
しかし、長期的には09年はどう考えても
米国の景気は悪化していくでしょう。

そうなると前述の短期上昇があったとしても、
08年3〜5月の上昇時のように、
200日線レベルまでの上昇で終わる可能性が高く、
その後に、もしもシティバンクなどの金融界の巨人や、
今は短期的に一息つけたビッグスリーなどが
破綻の危機に見舞われると、
一気に市況が悪化する可能性があります。

中国株も、ある程度上記の流れに巻き込まれるのは
やむを得ないでしょう。
しかし、70年代の日米の株価がそうであったように、
どこかの時点でデカップリングしていくのではないかと
考えています。
また、そうするにせよしないにせよ、
09年の安いところを拾うようにしていけば、
5〜10年という長期を考えれば、
大きく報われる可能性が高いのではないかと考えます。

ともあれ、今年も現地から
いろいろな情報をお届けしたいと思っておりますので、
今年も1年、よろしくお願い致します。

 
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2009年1月1日(木)

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