"次はここだよ"新興国投資術-戸松信博

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第186回
いまこそ業界トップ銘柄を仕込む時

ベトナム株に動きが出ています。
世界的な株式市場の好調もあって、ベトナム株も買い戻されており、
3月17日と18日は久しぶりに連日の大陽線をつけました。
むろん、このまま騰がり続けるわけではないでしょうが、
さすがに割安感が注目された格好です。

直近のベトナムのマクロ経済の指標は悪くありません。
前年同月比ベースの消費者物価指数は下がり続けていますし、
これまでベトナム経済の弱点であった貿易赤字も、
09年1〜2月は黒字に転じています。

また09年1月に大幅に減少していて
外国直接投資(FDI、登録額)ですが、
1月は旧正月があって減少していただけで、
2月は1月のおよそ27倍の51億ドル超となっていて、
この金融危機の最中に
ここまで外国からお金が流れる道筋ができるということは、
やはりベトナムが依然として成長国として注目を集めている
なによりの証拠だと思います。

銘柄別に見ても、
ここ数日で株価は上昇したものの
長期で見ればまだまだ底値圏です。

たとえばベトナム最大手の証券会社である
サイゴン証券(SSI)なんかですと、
同社の自己資本は約4兆ドンですが、
その中身は1兆ドンのキャッシュと
1兆ドンの高利回り債券を保有していて、
その他に約1兆ドンの株式を保有しています。
そして、同社の時価総額は約3兆ドンですので、
ほとんどキャッシュと株と債券の固まりを買うようなものです。

現在は株価がトコトンまで売られていますが、
それでも他の証券会社と異なり黒字経営が出来ていますし、
ベトナムでもっとも優秀な
ベンチャーキャピタルのようなものですから、
株式市況が好況期に入れば、
もっとも大きく上昇する銘柄の1つではないかと思います。

さて、ベトナムVN指数は3月18日に
50日移動平均線まで到達しました。
ここから08年7〜8月のように、
ここを突き抜けて200日移動平均線まで迫る展開になるのか、
それとも08年9月や09年1月のように
50日移動平均線で跳ね返される動きとなるのか、
というところまで来ましたが、
いずれにしてもまだ底値圏にあることには変わりありません。
この安値のうちに、
おもいっきりベトナムの各産業を代表する銘柄を仕込んでおけば、
3〜5年後に大きく上昇している可能性は
高いのではないかと思います。

 
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2009年3月19日(木)

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