"次はここだよ"新興国投資術-戸松信博

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第187回
引き続き銀行株がチャンスだと思います

引き続きベトナムの銀行株がチャンスだと思います。
以前も書きましたが、
ベトナムの銀行株の外国人持ち枠制限は30%で、
外国人保有率が30%まで達してしまうと、
他の外国人が株を売ってくれない限り買うことは出来ません。
そして現状は上限の30%で張り付いていて、
なかなか一般市場では買うことができません。

しかし、機関投資家同士の市場では引き合いが出てきています。
前にも書きましたが、
当社の子会社が運用するファンドにもオファーがあって、
60万株以上という購入に成功しています。
最近では、これを一歩進めて、
売り主の機関投資家に直接交渉に行って、
さらに売ってもらうことをしています。

ベトナムの銀行株は株価に比べて業績に大きな魅力があります。
たとえば、サコムバンク(STB)の場合、
2009年の業績予想を税引前利益で1兆6000億ドンとしていますが、
これは2008年の1兆2431億ドンに比べて28.7%の増加となります。
また、2009年の貸付成長率目標を35〜50%としています。
仮に28.7%の利益成長が達成されたとすると、
2009年の税引後利益は1兆3750億ドンとなり、
EPSは2689ドンとなります。
現在の株価は1万6400ドンですから、予想PERは6倍です。

仮にさらに株価が軟調になり、
大きな投資評価損を計上しなくてはいけなくなって、
09年の利益成長率を約半分の15%に下方修正したとしても、
予想PERは6.8倍です。

しかしいずれにしても、本業の方は順調です。
このように、成長率3割近くを期待できる銘柄が予想PER6倍です。
しかもベトナムの代表的な私営商業銀行の1つがです。
これは数年に1度あるかないかの大きなチャンスだと思います。
今これを、買って買って買いまくれば、
3〜5年後に相当株価は上昇しているのではないかと予想します。

 
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2009年3月24日(火)

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