"次はここだよ"新興国投資術-戸松信博

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第188回
千載一遇のチャンス!

現在、私がもっとも注目しているのが、
前から書いているベトナムの銀行株です。
日本や中国でもそうでしたが、
銀行株はその国の株式市場と同じか
それを上回る速度で業績を拡大させていきます。

さて、ニュースにも出ていますが、
オーストラリア・ニュージーランド銀行(以下、ANZ)
ベトナムのダム・トゥイ頭取がANZの戦略に合致させるために、
サコムバンク[銘柄コード:STB]との協力関係を
見直していると明かしています。

ANZはサコムバンクの9.87%の株式を保有している
戦略的機関投資家ですが、
一部、或いは全部の株式を
2009年度中に売却しようとしています。

この問題はサコムバンクが2009年の配当を現金ではなく、
株式配当で行うことに起因しています。
同社は額面有償増資をして42億円を
既存株主から集めようとしています。
これは一般の投資家にとっては悪くない話しです。
(現在STBは1万7000ドン前後で取引されている)
しかし、既に100%自社出資の銀行をベトナムに設立が成功した
ANZにとっては戦略的によろしくないのです。
現金配当が出るならともかく、
持ち分が大きいだけに出費も大きいですから、
今後もこのように追加出資を要求されるのでは
(歴史的に同社は全て株配で配当をおこなってきた)
・・・ということです。

ですので、ANZは株を売りたがっているわけです。
しかし、サコムバンク株を買いたい外資ファンドは
この金融危機の最中でありながらも無数にいるわけです。
(外国人持ち枠制限が30%で張り付いていたので
買えなかったからです)

で、ここでなんとかANZにねじ込んで
サコムバンク株を大量に獲得できれば、
3〜5年後には大きく上昇している可能性が高いと思うわけです。
この機会を逃すと
銀行株を大量に獲得できるチャンスはないでしょう。
これを千載一遇のチャンスと言わず、なんと言いましょう。
あとは全力で買って、買って、買いまくるのみです。

 
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2009年3月26日(木)

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