"次はここだよ"新興国投資術-戸松信博

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第192回
サイゴン証券は1ヶ月半で1.7倍に!!

山東墨龍のレポートの続きでしたが、一旦お休みで、
今回は最近活況になっているベトナム株の話しをさせてください。

以前から紹介しているサイゴン証券(SSI)ですが、
ここ数日は大きな出来高を伴ったストップ高の連続で
4月8日(水)には2月27日の安値から約1ヶ月半で
1.7倍になりました。

サイゴン証券はベトナムの証券会社最大手です。
現在、ほとんどのベトナムの証券会社が赤字に転落していますが、
サイゴン証券は赤字ではありません。

これは過去に大量に安値で仕入れた株式を保有しており、
現時点であっても益出しが出来ること、
2008年のベトナム危機が叫ばれた際に
外国人投資家が投げ売りに出した国債を
非常に高い利回り(15%〜25%)で購入し、
債券だけで1兆ドンも保有していること、
株式の売買仲介は厳しいが債券の仲介は比較的良好なこと・・・
などがあります。
このほか、現金をこれまた約1兆ドン保有しています。

それなのに、株価は大きく売り込まれ、
信じられない程割安な株価だったわけです。
現在、株価は上昇していますが、
これからでも決して遅くはありません。

目先は200日移動平均線が目の前に迫っており、
急騰はそろそろ終わって一旦反落の時期です。
また、中期的には、海外市場の動向にもよりますが、
底打ちを示しつつあるベトナム株も、
あと1年ぐらいは底値固めの相場が続くのではないでしょうか。

こういう時は株が一番仕込みやすい時期です。

先日紹介したサコムバンク(STB)もそうですが、
SSIの場合ですと、
店頭株(OTC)市場で割安な転換社債があります。
大体上場株よりも1〜2割引程度です。

こういうのを、今後、
国際市場が急落したときなどに安値で買いまくっておけば、
3〜5年後は本当に楽しみだと思います。


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2009年4月9日(木)

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