第201回
山東羅欣薬業(8058)の決算レビュー
個別銘柄のレポートが好評を頂いているようですので、
もう1本、山東羅欣薬業(8058)のレポートをお届けまします。
ちなみにこのレポートは
4月6日に有料会員向けに発信したもので、
その後株価は2.1HKDから2.73HKDまで約3割上昇しています。
こちらも、決算内容を早く理解していれば、
思い切って買うことが出来た好例です。
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(1) 本決算レビュー
■山東羅欣薬業の業績推移
若干当社予想を下回ったものの
概ね予想範囲の増収増益となりました。
増収増益のペースはハイペースだった前年度よりは
大きく鈍化しています。(2007年度は60.2%増収、102.7%増益)
粗利や営業利益率は概ね同じような水準を維持しておりますが、
純利益率が法人税率の低下(33%⇒25%)により
恩恵を受けました。
このため純利益率は過去最高となる27.4%を記録しました。
その他では販売管理費率が規模の増大によって
過去最低(11.7%、4年前は28%))となり、
コストの低下努力がみられます。
また有利子負債がゼロになったために金利負担が減りました。
新工場がどんどん建築されて稼動した
以前のような高成長ぶりは鈍化しましたが、
依然として数字は良好であり、
決算にぶれがない高利益体質の成長企業ぶりが確認されました。
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