"次はここだよ"新興国投資術-戸松信博

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第211回
天能動力(0819)のレポート3

今回から数回に分けて天能動力(0819)のレポートをお送りします。
ちなみにこのレポートは09年1月15日に
有料会員向けに発信したものの一部です。

推奨当時は0.94HKドルでした。
この時、09年予想PERは3倍、配当利回りは8.6%で、
私の提唱するところの、
いわゆる必勝ラインに近い銘柄だったのですが、
果たして5月9日には2.9HKドルまで、
約3倍に跳ね上がりました。
将来性を含めれば妙味ある銘柄だと思います。

*  *  *  *  *  *  *

(3)将来の期待ビジネス

現在は何ら売上に貢献していない将来の期待分野として
最先端の2次電池とソーラー・風力発電での蓄電池があります。

2次電池のうち、より簡単なニッケル水素に関しては
2004年春に研究開発に着手し、
すでに2005年には試作品を生産、
現在まだ売上比率は2%でしかありませんが
デジタルカメラ向け等の同型電池を生産販売しています。

そしてリチウム・イオン電池については
まだ研究開発の初歩段階で何ら生産は開始されていませんが、
将来の有望分野であるには違いありません。
こちらは圧倒的に現在日本メーカーが進んでいるものですが、
軽量で効率性もあり、
自動車からあらゆる電化製品に応用できる、
同社によって未知のビジネス分野として留意が必要です。

また環境関連として
太陽光と風力発電機によって
発生した電気を蓄電する装置を作る工場を
すでに2億人民元以上を投資して建設中です。
工場は今年中ごろには生産開始される予定で、
近いうちに売上の1割を目指すものです。

このように今の主流ビジネスは
技術的に強みがあるものではありませんが、
将来に向けては
政府の先端技術開発支援プログラムにも沿って
研究中という段階にあります。


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2009年6月16日(火)

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