"次はここだよ"新興国投資術-戸松信博

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第212回
天能動力(0819)のレポート4

今回から数回に分けて天能動力(0819)のレポートをお送りします。
ちなみにこのレポートは09年1月15日に
有料会員向けに発信したものの一部です。

推奨当時は0.94HKドルでした。
この時、09年予想PERは3倍、配当利回りは8.6%で、
私の提唱するところの、
いわゆる必勝ラインに近い銘柄だったのですが、
果たして5月9日には2.9HKドルまで、
約3倍に跳ね上がりました。
将来性を含めれば妙味ある銘柄だと思います。

*  *  *  *  *  *  *

(3)財務は優良

天能動力の売上と利益の推移

売上は順調すぎるほど伸びてきています。
利益率は昔に比べて鉛の価格が上がってきていますので
若干落ちていますが、最近の市況価格は落ち着いており、
今後は現状維持から改善が予想されます。

天能動力のバランスシート

ギアリングレシオは2007年からマイナス
(現金が有利子負債より多い)となっており、
全体に標準的から堅実的といえる財務内容です。

天能動力のキャッシュフロー

2007年の株価ピーク時に
タイミングよく上場し資金を調達できました。
丁度その年は運転資金の急拡大で
営業キャッシュフローが赤字だったのですが、
それを補ってなお新規の設備投資も上場効果で実現できました。
現在ではキャッシュフローがプラスに転じ、
資金を回収して債務の返済と増配にも
回せるようになってきました。


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2009年6月18日(木)

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