"次はここだよ"新興国投資術-戸松信博

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第214
万科企業(200002)の決算レポート2

今回から数回に分けて
万科企業(20002)の決算レポートをお送りします。
ちなみにこのレポートは09年3月19日に
有料会員向けに発信したものの一部です。
レポート発信当時は7.37HKドルでした。
6月3日には一時11.08HKドルまで上昇しました。
決算内容をきちんと把握していれば
上手く上昇の波に乗ることが出来た好例だと思います。

*  *  *  *  *  *  *

■販売エリア構成

         珠江   長江  環渤海  その他
販売面積   182    174    138    64
構成比率   32.7%  31.2%  24.8%  11.4%
販売金額   176    166    98     39
構成比率   36.8%  34.7%  20.4%  8.1%
平均単価   9681   9562   7070   6132

これまで通り3つの最重要地域を中心によく分散されています。

万科企業の全国シェアは2.34%となり、
前年同期比 +0.27ポイント増でした。
08年前半から行った積極的な値下げ効果により、
シェア1位からさらに拡大させました。

■四半期決算ごとの利益と売上の各成長率
(対前年同期比)の推移

2005年第1四半期〜2008年第4四半期まで

       利益成長  売上成長
1Q 2005  138.7%    86.3%
2Q 2005  160.3%    68.0%
3Q 2005   21.0%    21.4%
4Q 2005   -1.7%    17.5%
1Q 2006   64.2%    20.2%
2Q 2006   56.5%    76.7%
3Q 2006  115.4%    49.6%
4Q 2006   75.9%    91.8%
1Q 2007   49.3%    76.7%
2Q 2007   22.7%    78.4%
3Q 2007   36.2%    77.1%
4Q 2007  246.6%   116.4%
1Q 2008   17.3%    59.2%
2Q 2008   27.2%    39.8%
3Q 2008  -13.4%    61.3%
4Q 2008  -40.0%    -9.9%

*Q=四半期を表す。
例)1Q 2005=2005年第1四半期(1-3月期)

前回株価ピークと業績成長のピークは
ともに2007年の10-12月期でした。
それは2004年ごろから動き出した
前回の不動産市況の波のピークであり、
上にある成長率の流れを見ていけば
今はまだ不動産市況は下げトレンドに入った初期に見えます。
まだこれから不動産価格は下がって行き、
在庫調整にも期間を要します。

これから先、どこかで成長率のマイナス幅が
低くなって下げ止まり、
そしてある時点で2005年初頭のような
強い成長が起きたところから
次のピークへ向かう始まりになろうかと思います。
それは2010年以降になる可能性が強いと思います。


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2009年6月25日(木)

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