第215回
万科企業(200002)の決算レポート3
今回から数回に分けて
万科企業(20002)の決算レポートをお送りします。
ちなみにこのレポートは09年3月19日に
有料会員向けに発信したものの一部です。
レポート発信当時は7.37HKドルでした。
6月3日には一時11.08HKドルまで上昇しました。
決算内容をきちんと把握していれば
上手く上昇の波に乗ることが出来た好例だと思います。
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(3)直近の販売状況と09年の通期目標
今年の物件開発目標は以下の通りです。
計画施工面積:403万平米、
08年実績より、▼23%減
計画竣工面積:619万平米、
08年実績より、+17%増
今のところは新たな着工は控える予定ですが、
市場で回復の兆しがでるようであれば
すぐに施工面積計画を増やすとのことです。
そして直近月の販売状況は以下の通りです。
販売面積 販売金額
(万平米) (億元/ 平米)
08年 10月 46.4(−15%) 33.5(−35.1%)
08年 11月 42.1(+3.4%) 35.7 (−15.6%)
08年 12月 66.1(−13.8%) 53.4(−13.5%)
09年 1月 28.6(+24.2%) 21.9(+18.6%)
09年 2月 51.7(+163.4%) 38.9(+147.7%)
平均単価
(元/ 平米)
08年10月 7219.83
08年11月 8479.81
08年12月 8078.67
09年 1月 7657.34
09年 2月 7524.17
昨年と春節時期が異なりますので
2月の昨対増加率はそのまま見ることはできません。
しかし販売単価を下げ続けることによって
取引量は確保している様子です。
(4)財務状況から見る守りの姿勢
■万科企業のバランスシート
2007年末と比べるとそれほど大きな差異は
バランスシートにみられません。
現金は増加しましたが、
それに対して負債額の方がより大きくなっています。
有利子負債額と現金、
それに株主資本とを比べたギアリングレシオは
前年の21.8%から28.7%に上昇しており、
負債比率が上昇しています。
手元資金の余裕度は短期借入が増えたことで
198%から111%へと大幅に低下し、
利払い額の比率も増加しました。
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