"次はここだよ"新興国投資術-戸松信博

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第218回
中国株投資の長期的な考え方は変わらない

株に興味を持ってからは、
株に関する本を読み漁っていきました。
(その中で邱先生の本に出会うわけですが)
100冊、200冊と読み進んでいくうちに
1つの成功法則が見えてきました。

それは昭和の初期からずっと日本株を持ち続けた人は
かなりの確率で成功しているということです。
そもそも1949年に東京証券取引所が再開された時の
日経平均は176円でしたが、
1989年のバブル最盛期には
3万8957円まで上昇したわけですから、
日本株全体が221倍になったわけで、
その中で数千倍になる株も数多くあったわけです。

しかし、私が大学を卒業するときは
既にバブルが弾けていましたので、
これから日本の株を買っても
過去のような株価のような上昇は得られないと考えました。

そこでフト思いついたのが
昭和30年代、40年代の日本と同じような状況にある
開発途上国の株を今買って長期保有すれば、
経済成長期の日本と同じような株価の上昇が
期待できるのではないかと考えたのです。
実際の所、しらべてみると、
香港、シンガポール、韓国など、
日本のあとを追いかけて成長してきた開発途上国の株価も、
同じように大きく上昇しています。
ここにきて開発途上国の株価の上昇は
歴史的な傾向であることに気がついたわけです。

では、今、どこの開発途上国の株を買えば良いか?
ということを最後に考えましたが、
そこから中国にたどり着くまでに時間はかかりませんでした。

そうして1995年の冬に、
初めてもらったボーナスで上海B株の陸家嘴を1万株、
1株たしか60円前後で買いました。
はじめはおっかなビックリでしたが、
一旦買ってみれば、思ったほど株価に変動が無いことがわかり、
それからはお金が貯まったところで
スグに中国株を買うようになっていったのです。

ここまで私が中国株を始めた経緯について書いてきましたが、
当時と今とでは随分、中国株を取り巻く環境は替わってきました。
特に国際経済の垣根が無くなると同時に、
中国が国際経済の中で台頭してきたため、
世界経済の動向も考えていかなくてはならなくなったと思います。

しかし、長期投資を行うのであれば、
中国投資に対する根本的な考え方はそのままだと思います。
今の中国経済は日本の1970年代にあたり、
長期的には、日本の1980年代のバブルのような、
労働人口が減少に転じる前の最後の最大バブルに向けて、
スタートを切ったところだと思うのです。


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2009年7月9日(木)

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