"次はここだよ"新興国投資術-戸松信博

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第219回
予想通り中国株は6月天井、夏に買い場が

ここのところ急激な円高と世界的な株価の調整が進んでいます。
セミナーなどでは6月天井、夏場に買いチャンスが・・・
というシナリオをご紹介してきましたが、
どうでしょうね?

株価で言えば米国ダウは
一目均衡表で雲をした抜ける所まで来ているし、
香港H株指数も遅行線が株価を割り込みました。
大きな円高と株安がくるようであれば、買いのチャンスです。
中国本土A株はここまでずっと
右肩上がりの上昇を続けていたわけですが、
こちらもそろそろ一旦調整の時期に入ったように思います。

中国株が調整すると思う理由としては
海外市況という部分もありますが、
もう1つは、中国共産党の機関紙「人民日報」のコラムや
中国銀行業監督管理委員会(CBRC)紀律検査委員会などが
金融政策の基調をやや引き締めることを示唆していることです。

地方政府によっては、
不動産についても2軒目の取得について
住宅ローンの規制を行いはじめたところもあります。
中国海外発展も、北京の銀行は住宅ローン基準厳格化も・・・
という見方を出していますね。

しかし、行きすぎた分を引き締めることはあっても、
大きな潮流としては、雇用を確保するためにも、
6月22日に温家宝首相が確約したように
金融システムへの資金供給を続けることにはかわりありません。

そして、小売売上高や資本投資、鉱工業生産などの
経済指標を見る限り、中国と先進国には大きな隔たりがあります。
つまり、この夏にも大きく中国株が下落し、
円高となるようであれば、絶好のチャンスだと思うのです。

ちなみに7月10日に中国株の考え方や注目銘柄を記載した、
7年振りの中国株の単行本
「世界金融危機後」に狙う中国株
(著者:戸松信博 価格:1,575円
出版社: 角川SSコミュニケーションズ)を発売しました。

ビギナー向けの中国株の買い方から、
相場見通し、銘柄の詳細レポートまで、
何度も繰り返してきた現地訪問などで得たエッセンスを
長時間をかけて、1冊にまとめました。
是非、この機会にご一読いただければ幸いです。


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2009年7月14日(火)

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