"次はここだよ"新興国投資術-戸松信博

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第220回
ベトナム株について

読者の方からベトナム株のことについても
触れてくださいということでしたので、
今回は少しベトナム株のことについても
触れておきたいと思います。

現在のベトナムVN指数は金融危機後の底値である
234ポイントから一旦525ポイントまで大きく上昇した後、
現在は420ポイント前後をウロウロしています。
底値からは大きく上昇したベトナム株ではりますが、
中国株同様、ビナミルクとかペトロベトナム化学肥料、
ホアンアインザーライなどのブルーチップの2009年予想PERは
11〜14倍程度で、値頃感があります。

一方、ベトナム経済は基本的には堅調なのですが、
第1弾の景気対策パッケージはそろそろ予算を使い果たし、
第2弾の景気対策パッケージがいつごろ開始されるかが
焦点に成ってくると思います。
(予想としては第4四半期頃でしょうか)

最近は世界的な株価の動向が
ベトナム株にも影響するようになりましたので、
世界の株式市況がどうなるかにもよりますが、
現在の株価水準から考えると、
VN指数で350〜400ポイント程度になれば、
割安感が出てくるのではないかと考えるところです。

ベトナムの鉱工業製品出荷額や固定資本投資、
内需売上は引き続き拡大を続けていますので、
長期見通しは良好なままだと思います。
従い、VN指数で350〜400ポイント程度になったところから
ゆっくりと、値頃感のある業績の良い
ブルーチップを買い続ければ、
長期では良い成績が残せると考えます。

ベトナムのブルーチップには1:1や1:0.5といった
大型無償増資が結構出ますので、
今からの長期保有であれば、
無償増資で大きく株式数を増やしていくことも可能と思います。
ベトナムを代表する企業は
ここから非常に良い買いタイミングを迎えると思います。


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2009年7月16日(木)

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