"次はここだよ"新興国投資術-戸松信博

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第221回
ECRI景気先行指数

セミナーなどで、参考にしている指標はなんですか?
と聞かれることが多いですが、
その1つにECRI景気先行指数があります。

こちらはECRIという米国のプライベートの調査機関が
毎週発表している指数なのですが、
これが相場の先行きを示すことが多いなと感じることがあります。

ECRIはもともと、
元FRB議長のグリーンスパンの恩師が始めた、
プライベートの調査機関なのですが、
要所要所の予想をズバリとあてています。

2001-2003年時のネットバブル崩壊後の
リセッション入りと脱出タイミングも、
著名経済誌と正反対のことを当時発表して
ピタリとあてていますし、
サブプライムバブル崩壊にしても、
1年ほど前の2008年3月に、
いろいろな雑誌やエコノミストが強気の中で
リセッション入りの宣言をして、
その後、リーマンショックを含めて株価は大いに下げています。

そして今回。
2009年4月末に、
「夏の終わりに景気は底を打つ可能性がある」と発表。
その後、ECRIの景気先行指数も大きく上昇を続けてきました。
そして7月20日の米国ダウが終値ベースで
年初来高値を更新しました。
米国ダウとECRIの景気先行指数の乖離が
大きくなった7月上旬にこの点を意識していれば、
今回の上昇をある程度予想できたとも言えます。

むろん、この指標だけを見ていればOKかというと
そういうわけではありませんし、
飽くまでも過去実績が正しかったから、
今後も正しい判断が出来るとは限りません。
しかし、参考にして良い
材料の1つであると言うことは出来そうです。


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2009年7月21日(火)

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