医師・豊岡憲治さんの嘘のようなホントウの話

第39回
気管支喘息はどうしたらいいの?

30歳の人ですが、
気管支喘息と診断されて治療しています。
2年ぐらい前から風邪を引くと咳が止まらず、
治るのに時間がかかっていました。
昨年の9月からは、咳が出始め、呼吸も苦しく、
気管支喘息と診断されて治療を受けています。
でも咳がとまらないというのです。
私の場合、気管支喘息の治療は、
最初は新薬との併用から始まります。
当然今の治療でも良いところが一杯あるからです。
最初に注目するのは、やはり、
電磁波を強く浴びていないかということです。
というのは、気管支喘息の人は電磁波を浴びると
アセチルコリンが大量に反応する人が多いのです。
身体が副交感神経側に傾いていて、
交感神経とのバランスが悪くなっていると考えます。

それで先ずは寝室の電磁波対策をしっかりとしてもらいます。
この人も寝室で携帯電話の充電を夜にしていました。
その他にも色々なアンテナになるものがあったので、
片付けるように話しました。
この人の治療は、咳がでる細菌の感染には、炙甘草湯を投与し、
呼吸がぜいぜいして、気管や気管支が締めつけられるような状態は
破傷風菌の潜伏感染があるので、これには茵陳五苓散を投与し、
胃腸の働きをよくする為に桂枝人参湯を投与しました。

4日後に来院して、咳もぜいぜいするのも楽になったと言います。
調べてみると、咳を出させる細菌や、破傷風菌も反応しなくなり、
胃腸の調子もよくなっていました。
それから電磁波をほとんど浴びていなくなりました。
ほとんど寝室のものは片付けたといいます。
同じ処方を2週間投与しました。

その後また少し咳がでるようになったと来院しました。
診察すると、また咳を出す細菌が反応します。
今度は半夏厚朴湯です。破傷風菌には桂枝茯苓丸、
胃腸には柴胡桂枝湯で効果があることがわかりました。
これを2週間投与しました。
その後、咳を出す細菌には小青竜湯で効果があり、
その他は同じでした。
その後はほとんど咳もなくぜいぜいすることも無かったのですが、
咽のいがらっぽいのがあるというので、
この原因は何か調べると破傷風菌でした。
これには今度は芍薬甘草湯で効果がありました。

私たちの身体はどういうわけか、
冬至、春分、夏至、秋分の時に大きく変化するようです。
その時、服用している漢方薬も
変えないといけないことがあります。
また、季節の小さな変化でも薬が変わることがあります。
その季節の変化に合わせて、気管支喘息の場合は、
咳を出させる細菌と破傷風菌の潜伏感染を治療し、
胃腸を丈夫にする処方を続けると
次第次第に薬が必要なくなっていき、
何も飲まなくてもよくなるのです。

ただし、電磁波を浴びていると、
こういうふうに上手く治療できないことがあります。


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