医師・豊岡憲治さんの嘘のようなホントウの話

第246回
引き潮のごとく治したいな

ある人が三十年来の頭痛を抱えていました。
頭痛があったり、体調の悪さがあっても、
頑張り屋でとてもいい仕事をしているのです。
そして一般に痛みや脳の不快感というのは、
本人でないとわからないこともあり、
周囲の理解は必ずしも得られないものです。
たまたま縁があって私の所を訪れました。
診察をし、電磁波を大量に浴びていたので、
寝室を片づけて、
布団以外はできるだけ何もないようにするよう話しました。
そして、頭痛を起す脳の働いていない部分の治療と
脳の打撲による出血の痕の治療にきく漢方薬を投与しました。

一ヶ月後の様子を伝える手紙が来ました。
その内容は本人の了解を得て、転載します。

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クリニックを訪れてから一ヶ月が過ぎ、
一日一日自分の体調の変化に驚いております。
初めの一週間、何とも言えぬ体調の不調和をどう受けとめるか
以前にも増してのイラツキを感じたり、
でも、二週目になると、
頭の右側中心のかたまった痛みが
堅結びの糸がほぐれて行く様な感覚を覚えました。
三週目、ぶつけて変形した頭の部分の内側から
押し出される様なかすかな痛み、
ちょうど歯がうずくような感じがしたり、
全体がぼんやりしたり。
四週目、いつもきついバンドで
頭を押さえつけていた様な感覚がほぐれて、
今日は苛立ちもなく、息づかいがあらくなるのも感じません。
毎日毎日イライラしながら飲んでいたコーヒーも
飲みたくなくなり、
頭がおかしいと思うほどの買い物も
ぜんぜんしたくなくなっていることに気がつきました。

今は先生が言われた
右側の血流の悪さを自分自身で感じています。
自分で気付いてから三十余年の
頭痛と気分の浮き沈みがどんどんやわらいでいて信じられません。
いつもきつい靴を履いていた様な感じからはだしになりたてで、
こそばゆい様に身体や頭がふわふわしています。
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この人は、右側の脳に問題の所があり、
ここが会話の途中で言葉のつまりを生じさせ、
考え事をしている途中でぼーっとさせる原因になっているのです。
投与した漢方薬は茵陳五苓散と桂枝加葛根湯、
それに半夏厚朴湯です。
茵陳五苓散は途中でやめてもらい、
桂枝加葛根湯と半夏厚朴湯を続けました。

その後来院した時は右の脳がまだもう少し働かない所があり、
ここには、桂枝加葛根湯が効果があるので、
それを投与しました。

この人を見てもお分かりのように、
脳というのは、良くなっていくのです。
病気を起している部位は
大概は細菌やウィルスの感染が潜伏しているのです。
その他に子供の頃の脳の打撲なども
原因になっていることがあります。
それをOリングテストで見つけ出し、
それに効果的な漢方薬を投与することで、治っていくのです。

何度も繰り返す事ですが、ただ、薬を服用しているだけでなく、
両手の中指の第一関節から先の方をよくマッサージすることです。
その際、舌先を
上の前歯の付け根に軽くつけて行うことがポイントです。
くどいようですが、
マッサージする人が舌先を前歯の付け根につけることです。
赤ちゃんや子供などの場合は大人がマッサージしてあげますが、
大人が舌先を上の前歯の付け根につけて
マッサージしてあげることが大切です。


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