医師・豊岡憲治さんの嘘のようなホントウの話

第252回
動悸と左の背中の痛み、不眠が続いている

10年以上前からこういう症状があって、
ひどくなると身体を動かす事ができなくなるそうです。
ずうっと小康状態が続いていたのが、
約1年前から症状がぶり返してきて、
色々な病院に行ったけど良くならないというのです。

全身強く電磁波を浴びていました。
磁石のふとんに寝ていて、
電気敷き毛布を40年も使用しているのです。
身体に金属が蓄積しない人なので、
こんなに長く電気敷布や磁石のふとんを使用しても
この程度ですんでいるのでしょう。
本人に言わせると、この症状は本当につらいし、
よくなりたいといいます。

まず寝室から物を撤去して布団だけにするように指示しました。
動脈硬化もあり、弓帰膠艾湯、胃腸には半夏瀉心湯、
それに苓桂朮甘湯を投与しました。
これらを服用したら動悸や下痢などを起したというので
服用を止めてもらいました。
再度診察し、まだ電磁波を大量に浴びていたので、
もう一度寝室や家の中のものを生理整頓と撤去をお願いしました。
今度は猪苓湯だけを処方しました。
これで、カラダの中心部にあった鉄の蓄積がなくなり、
症状が少し楽になってきました。
今度も猪苓湯を処方しました。
2週間です。

2週間後に来て、左の肋骨の下が痛いのと
左足のカカトが痛いといいます。
大脳の脳梁の働きも良くなく、
そのため物事を聞かれても左右の脳の連絡が悪いので、
え〜とえ〜とというようです。
ここの治療も必要です。
それで黄今湯と桂枝加葛根湯を3週間投与しました。
その後脳梁の働きは良くなり、
脳のうつ状態や統合失調症状態、
延髄の血圧をコントロールする所の働きが
まだ良くなっていないので、
それらに三黄瀉心湯を投与しました。

1週間後、不眠もまだあるので、
視床中心正中核を調べると働きが悪く、これには当帰芍薬散です。
それと三黄瀉心湯を継続投与しました。一週間です。
今度は、視床下部の治療です。
そこには茵陳五苓散が効きます。それを2週間投与しました。
これも2週間後には良くなっていました。

今まで色々な病院に行き、症状を訴えても
検査で特別異常を示さないので、
気のせいとか、精神的なものとか、言われ
揚げ句の果ては医者に怒られたりしたので、
私にも今迄の症状を一挙に言わずに、小出しに言うのです。
私は小出しでも一挙でもかまわないのですが、
本人が訴えていることは
カラダの中で起っている事と理解していますから、
かまわないのです。

で、話してみると、記憶がなくなるとか、飛ぶというのです。
車を運転していて、
どうしてここに来たのか思い出せないことがあるというのです。
用事を足していて、
どうしてこの部屋に来たのかなということもあるそうです。
これって瞬間的ですが、てんかんが起きているのです。
一秒にも満たない時間なのでしょうが、
脳の働きが停止しているのです。

調べてみると右の大脳にてんかんの反応があるのです。
これには当帰芍薬散と茵陳五苓散です。
これを2週間、2週間と4週間投与しました。
大分てんかんの反応がなくなり、
アレッと思うことも少なくなったというのです。
今度は、茵陳五苓散と八味丸です。
それを合計6週間投与し、
ほとんどてんかんの反応がなくなりました。
そして、脳の中が繋がったような気がするという答えでした。
動悸や背中の痛みももちろんなくなってました。


←前回記事へ 2005年9月9日(金) 次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ