医師・豊岡憲治さんの嘘のようなホントウの話

第298回
両足がだるいのですが・・・

太ももから下がだるくてどうしようもないと来ました。
八年前からこの症状が続いているのです。
いろいろな病院に行きましたが良くならず、
二年前から東京の病院にいってたそうです。
でも、とうとう効いてた薬が効かなくなり、
どういうわけか私の所にきました。

こういう人も山風蠱の状態の人です。
全身に強く電磁波を浴びていました。
寝室にはテレビ、ラジオ、時計が三個、針金のハンガー
などがあるそうです。
それらを撤去するように話しました。
大腿部には細菌感染があるのです。
そこで、当帰四逆加呉茱萸生姜湯、当帰芍薬散、炙甘草湯を
二日分投与しました。

二日後にきて、少し楽になったといいます。
寝室のものは撤去したようで、電磁波は浴びていません。
こういうふうに素直にアドバイスを聞いてくれると
早くなおるのです。
今度は当帰四逆加呉茱萸生姜湯と当帰芍薬散を
一週間投与しました。
その後来院し、今度は、半夏厚朴湯、炙甘草湯を
一日分投与しました。
次第にだるさは取れてきました。

翌日来て、不眠を訴えますので、延髄の睡眠中枢を調べると、
働きが悪くなっていたので、酸棗仁湯を投与しました。
それと桂枝加葛根湯、弓帰膠艾湯を二日分投与しました。
症状は薄紙をはがすように取れてきています。
今度は、当帰四逆加呉茱萸生姜湯と当帰芍薬散、
炙甘草湯を一日分投与しました。
翌日来て、だるいというので、心臓を調べて見ると、
細菌感染が反応し、それには桂枝茯苓丸です。
その他は、当帰四逆加呉茱萸生姜湯と炙甘草湯を
一日分投与しました。

翌日には、心臓の細菌感染は無くなってました。
カラダのだるさも解消です。
まだ睡眠が十分でないので、調べると、
まだ完全には良くなってません。
今度は桂枝加葛根湯です。
それと当帰四逆加呉茱萸生姜湯、当帰芍薬散を
五日分投与しました。

事情があり、十日後に来院しました。
太ももから足にかけてのだるさも
ほとんど楽になってきたというのです。
今度は、黄今湯、半夏厚朴湯、当帰芍薬散を十日分投与しました。
その後1ヶ月半後にきて、ほとんどよくなったといいました。
この状態になると山天大畜の状態になっているのです。
体調もよくなり、
仕事も順調になるような漢方薬ってあるのかな?
と思ってます。


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