医師・豊岡憲治さんの嘘のようなホントウの話

第456回
談合

談合というと建設業界の事かなと思うでしょう。
お互いが生きていかなくてはいけないので、
競争原理を排除して、まあまあなあなあと
建設工事を分け合うようにしているのですが、
私たちが病気の時も
細菌などはこの談合と似たようなことをして
共存しているのです。
そして談合でもそうですが、
そのトップにいる人が主導権を握って
配下に仕事を配分しているわけです。
工事を発注する元が談合の主導権を握るというのは
人間の世界と違う所です。

膝が痛いという人いて、
そういう場合、ある年齢を超えると
すぐ歳のせいだと言いたがる医者が多いのですが、
そうではないのです。
歳のせいで痛くなるというのでなく、
そこに細菌やウイルス、真菌の感染があるので
痛みがでるのです。
痛い膝関節をOリングテストして調べていくと、
様々な細菌がきちんと縄張りを作っていて、
複合感染しているのです。
違う細菌同士は混ざり合うことはなく、
それはそれはきちんと縄張りを張っていて、
綺麗に色分けできるぐらいなのです。
その縄張りの役をしているのが、
緑膿菌だったり、破傷風菌だったり、ボツリヌス菌だったり、
虫歯菌だったりするのです。

複合感染している細菌の中の一つを治療すると、
今度は小さくなっていた縄張りの細菌が
急に増長してくるのです。
ですから、細菌を次々と治療していくというのは、
非常に効率的には悪い治療方になります。
それよりも、その縄張りの役目をしている
緑膿菌などを治療すると、
複合感染している細菌同士が縄張りがなくなったため
細菌戦争をし始めるのです。
そして一番強力な細菌だけになってしまうのです。
その時にその細菌に効く薬を投与すると
2回目にはもうほとんど改善しているということになるのです。

建設業界の談合の主役は逮捕されても次々と登場して
どこまでもトカゲのしっぽきりの状態を呈しますが、
工事そのものが少なくなると、そうもいかなくなり、
世間の目が厳しくなり、立ち行かなくなるようです。
その立ち行かなくなる状態を身体に作るのが
抵抗力を上げるということになるのです。

衣食住の中でどこに問題があるのか、
どんな病気でも、基本はそこにありますから、
そのことを検討する習慣をつけると、
割合に早くかたがつくことが多いのです。
病気になったら医者にいけばいいという安易な考えでなく、
もちろん医者にいくことも必要ですが、
衣食住のことをもっと考えることが大切なのです。
若い時からどこに住んだら一番健康になり、
仕事もうまくいくかを考えておくというのは、
重要なことのようです。
自分は何処があっているのか、
これは皆さんが見過ごすことの多いことがらの一つなのです。
細菌に談合のような場を提供するような機会を
少なくするためにも、
ちょっとは頭の隅っこに入れておいたらどうでしょうか。


←前回記事へ

2006年12月29日(金)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ