医師・豊岡憲治さんの嘘のようなホントウの話

第459回
青空

すし屋、青空(はるたか)に、
先輩に連れられて、行ってきました。
料理は脳で作る、
脳が良く働かないとおいしいものなんかできっこないのです。

前頭葉が特によく働く人で、見ていて気持ちがいいのです。
味わう方はうまいということはわかるので、
自分の脳の感じ取れる範囲で
それを味わっている事に皆知らないのです。
ギリギリと味を主張するようなものを好む人もいるでしょうし、
潮が満ちるように、或いは潮が引くように
うまさが時間をかけてじんわりとしみ込むような感じのものを
好む人もいるでしょう。
気付いた時にはう〜んおいしい、
味ってこんなに広がりを持ったものなのか、
宇宙の終りまでもヒタヒタと染みとおるような
そんな広がりをもっている、
そういうものがあるというのは驚きです。

刺し身を味わいながら、大間のマグロ、青森のヒラメ、
いいものは青森でなく東京にみな集まってきている。
それを評価する人がいる所に集まってきてしまうのかな?
とついつい思ってしまいました。
32歳の若さですが、
年齢を重ねるとうまくなるというものでないし、
歳を重ねると脳が衰えて返ってダメになる人もいるのです。
前頭葉が働きますので、常に創意工夫を怠らないだろうし、
それがまた美味しいものを作り出すことにも繋がるだろう
と思うのです。
こだわりが取れると
もっと自由に発想ができる部分もあるのです。
漢方薬は何がいいのかな、そう思って見ると、
桂枝加葛根湯、茵陳五苓散が効きそうです。

味のわかる先輩と話をしていると、
びっくりすることばかりです。
染色体の4番目と5番目に
匂いや味に関する神経を作る遺伝子があるのですが、
ここの働きがいいかどうかは
その血糖値がどのぐらい反応するかを見ると
すぐにわかるのです。

明治、大正、昭和を生きた美食家で、
陶芸家、書道や絵なども嗜んだ大家の北大路魯山人は
匂いの神経の遺伝子は血糖値が150万ミリグラムも反応します。
そして視神経の遺伝子では160万ミリグラム、
舌咽神経の遺伝子は190万ミリグラム、
顔面神経の遺伝子も190万ミリグラム反応するのです。
先輩もこれに匹敵するぐらいの脳を持った人なのですから、
話をしていてビックリするようなことばかりなのです。

もし、食を語り、お酒を語り、絵画や陶芸を語り、
書や本について語り、実際に包丁を握り、
筆をとり轆轤を廻したら、
現代の魯山人になってしまうような人なのです。
それが普通に仕事をこなし、
隠れた市井の人になっているのですから、
それがまた驚きなのです。

そう考えながらテレビを見ていると、
有馬記念を中継していました。
全部の馬を見ていて、Oリングテストしてみると、
ディープインパクトがただ一頭、
脚も腰も膝などもOリングテストで異常がないのです。
ただし、左の後ろ足の動きがちょっとぎこちないのは、
脚が悪いのでなく、
脳にちょっとした出血の反応があるためなのです。
これは桂枝茯苓丸でよくなるのです。
で、脳の働きはどうかと調べると、
格段に脳の働きがいいのです。
もう一頭これに近いぐらいの足腰が健康ないい馬がいましたが、
脳の働きが格段に違いました。
あ!やっぱり脳の違いが出てしまったな、と。


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2007年1月10日(水)

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