医師・豊岡憲治さんの嘘のようなホントウの話

第475回
家族もビクビクです

左の側頭葉に問題があると暴力的というか、
言葉もののしるようなことを平気で言う場合があります。
たとえば、ぶっ殺してやる!とか、
とても聞くに耐えないような言葉を言うことがあります。
使っている本人は
自覚している場合と自覚していない場合がありますので、
それを言われてもそうかな?という人もいるのです。

前頭葉が働いている人では
心の中でそういうことを叫んでいても
口にはださない場合があります。
でも、なんでこういうことを考えるのかな
と疑問に感じている人もあると思います。
私の所には様々な人がきますので、
左の側頭葉の脳挫傷や出血、
出産時のトラブルで左の側頭葉に問題を抱えている人も
結構いるのです。
本人はそれを自覚していませんので、
乱暴な自分に気付いている場合もあるし、
気付いていない場合もあります。
あるいはケンカをして左の側頭葉をなぐられて、
CTやMRIで異常がないと言われても
Oリングテストで異常があると
問題の行動をとることがあります。

ある時から乱暴な考えや行動をするようになったなら、
それは側頭葉に出血や打撲などが起きたことになります。
あるいは脳腫瘍などもある可能性があります。
特に左耳で携帯電話をよく使用すると
左側頭葉に出血することが起きますので、
本人も気付かないうちに
性格に変化を来していることもあるのです。
周りの人が注意していると
明らかに以前と違う乱暴な口をきくようになったり
行動をするようになったら、治療する必要があるのです。
そういう治療には漢方薬しかないと思えるのです。
ある人も家族がいつもビクビクしているのですが、
本人はいたって鈍感というか、
自分は非常にやさしい人だと思っているようでした。
ところが左の側頭葉に脳挫傷の反応があるのです。
そのことを指摘したのですが、
叩かれた事は記憶にないというのです。

脳挫傷を治療する漢方薬を処方しておいたのですが、
数日して来院し、
そういえば子供の頃になぐられたことがあったというのです。
思い出したのは漢方薬が効いて、
記憶の回路がつながったのかどうかわかりませんが、
脳挫傷の反応もなくなっていました。
アルコールでも左の側頭葉の働きが悪くなる人もいるようです。
そういう人はお酒を飲んだ途端に人物が豹変するようで、
けんかっ早くなり、ひどい言葉を平気でいうようになります。
細菌やウィルスも脳全体に感染するのでなく、
人により感染する部位が違ってきますので、
アルコールの場合も機能低下する部分が違ってくるようです。
そのために様々な症状をだすようになっているのです。
右後頭葉の下面のある部分だけ
アルコールの影響が最後に来る人は、
飲むと途端におしゃべりになるということにもなるのです。


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2007年2月16日(金)

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