医師・豊岡憲治さんの嘘のようなホントウの話

第557回
今から13年前・・・

ある一冊の本と出会いました。
その本は日経サイエンスが発行していて、
本の題名は「心の病気と分子生物学」
-生物学的精神医学の新展開-
というのです。
著者はサミュエルH・バロンデス。
その148ページの
デビット・ジェイ・ワイズバード(DJW)さんについて、
父親がその生い立ちと統合失調症にいたる病状と
治療の経過が書かれたものです。

この本を読んだ時、
精神的な疾患がわけのわからないものでなく、
脳について、生物学的な観点から治療が可能になってくる
という予感がしました。
脳も臓器なのだという観点からです。
そして、その事と同時にDJWさんの事を読んで、
なんとかなるような気がすると思いました。
O-リングテストを使用して治療するとなんとかなる。
そしてたまたま子供の頃の写真が載っていたので、
その写真から将来、統合失調症になる芽を
見つけ出せないかと探してみたのです。
私の13年前はまだまだO-リングテストも未熟で、
しかも、様々な事を知らずにいたものですから、
その当時みつけた処方は
今からみるとまだダメというものでした。

その本にはその当時見つけた処方が
メモとして書かれていますが、
これだとうまく効かない事がわかりました。
現在新たに見て見ると、
統合失調症は尾状核、帯状回、島、
後頭葉内側の視角中枢の異常が基本的にあるようなのです。
それに前頭葉のある部位の異常も加わるのです。
そして、それらを全て治療する漢方薬は、
たまたまDJWさんの場合は
麻黄杏仁_苡甘草湯、芍薬甘草湯、半夏厚朴湯の三つで
良くなる可能性があるのです。
この三つを全然関係ない症状の人にも使用しますが、
体質的なものもあり、免役システムを治療する場合、
たまたま同じになることもあるのです。

そして、DJWさんの場合も、脳に合わない食べ物は、
乳製品(牛から作られた物など全て)と椎茸です。
そして、この本の135ページに
成人になって統合失調症を発症した
一卵性4つ子の写真も載っていましたので、
この人達に効く漢方薬もO-リングテストして調べると、
偶然にも同じ薬が効く事がわかりました。
精神的な疾患と言われているものも、
出産の時のトラブル
(脳の出血、脳挫傷、脳の低酸素による影響)と、
細菌・ウイルスの脳への潜伏感染、
それによる脳神経の変性などが
原因になっていると思われるのです。
治療してみて、良い方向に向かっている人達を見ると
益々その事が確信になって来ているのです。

精神疾患ばかりでなく、老化などにも、
脳のメンテナンスを定期的に行うことが必要なのです。
今の所それはO-リングテストを使用して行うものでないと
できないと思うのです。


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2007年8月27日(月)

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