医師・豊岡憲治さんの嘘のようなホントウの話

第558回
お産の後の浮腫み

お産の後、特別問題なく経過する人がほとんどだと思います。
なかには浮腫みがでる人もいると思います。
これが長引いて腎機能の低下から腎不全になったりする人も
まれにはいるはずです。
それまで浮腫みがあまりないのに入院し、
お産をした後、入院室の設備がいろいろ便利にできていると、
その電化製品や携帯電話などの電磁波のために
抵抗力が低下して、腎臓に細菌が潜伏感染し、
腎臓の働きが低下するためにむくみがくる事があるのです。

発熱したりすると腎臓への細菌感染を疑うこともありますが、
発熱しないと腎臓に細菌感染があるとは思わないようです。
尿路系によく感染する細菌が潜伏感染するのですから、
それに対する抗菌剤も効果があると思います。
またO-リングテストして
どういう細菌やウイルスが潜伏感染しているかを決め、
それに効果がある漢方薬を投与してもいいと思います。

O-リングテストを知らない時に、
この浮腫みを治療したことがありました。
浮腫みに効くという処方を色々検索し、
症状や脈、舌の状態、お腹などを診て、決めていました。
産婦人科の先生も利尿剤を使用し、
一時は効くのですが、すぐに効かなくなり、
手を変え品を替え治療しても埒があかない状態になったのです。
私も漢方薬をあれこれと試してみたのですが、
思うようには効きませんでした。
顔も浮腫み、手足も浮腫み、
排尿もあまりない状態が続きました。
そして最後に越婢加朮湯を投与したら、
さあ〜っと排尿があり、一日で回復したのです。
今でもほっと胸をなでおろした記憶が
あざやかによみがえってきます。

妊娠中の浮腫みや産後の浮腫みには、
それぞれ適切な漢方薬があります。
そして、個人差がありますので、
少しずつ使用する漢方薬は違うのです。

その他に、お産は産気づくと
陣痛などのなんとも言えない痛みがあります。
これは経験した人でないとわからないでしょう。
初産の時は産道が狭いことがあり、
会陰切開をすることがあります。
お産の最中は無我夢中なので、
痛みをあまり感じないようですが、
産後、この会陰切開の傷口が痛くて、
まともにすわることもできず、
歩く格好も変になることがあります。
それに効果的な漢方薬があり、
これを服用すると一日で痛みが軽くなるのです。
なんでこれが効くのかな?
と思う不思議なこともあるのです。


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2007年8月29日(水)

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