医師・豊岡憲治さんの嘘のようなホントウの話

第564回
空気のような・・・

飲みながらある人と話しをしていました。

靴だって、洋服だって、下着だって、
身に付けるものは全く違和感のないものがいいんだよね、と。
歯の金属だって、存在感を主張するものはダメだよね。
入れ歯だって
入れ歯が入っていると感じるものは良くないし・・・。
補聴器だって、なんだってそうなんだ。
全く違和感がないもの。
それってあるのかな、と思っていると、空気がそうだよな。
あるかないか、わからない。
空気を吸っているということすら忘れている。
しかし絶対必要なもの。
これがないと5分と生きていけない。
空気に違和感を感じる人がいたらおもしろいね。

人もそうなんだと思う。
ある人にとって違和感のない人がいたら
どんなにすばらしいだろうと考えてしまう。
お互いに違和感がないと最高だろう。
着ているものでも、
全く違和感のないものだけを選んでいる人もいるし、
全部違和感のあるものだけ選んでいる人もいる。
選ぶ基準にしたって、人によって違うのが当たり前で、
例えて言えば、ピアノの鍵盤のように
自分の鍵盤の数がどのぐらいか、
子供のおもちゃみたいなピアノの鍵盤のように数が少ないか、
グランドピアノのような鍵盤の数か、
はたまたパイプオルガンのように
途方もなく多い鍵盤の持ち主かで当然差がでてきてしまう。
相手がどのような鍵盤の持ち主か、
ちょっとした手がかりから判断し、
それに合うようなものを探し出す。
それを提供する仕事っておもしろいだろうと思う。

というようなとりとめも無い話をして・・。

合わない入れ歯だいう事に気付かないで、
24時間入れっぱなし、それが目に悪影響を及ぼして、
目に細菌やウイルスの潜伏感染があり、
20年とか30年とたつと、
網膜の変性疾患になって来る時もある。
原因不明の病いと言われたりしているものもある。
入れ歯が合わないと思った事ないですか?と言うと、
そんな事考えたこともない、
ピッタリ合っていると思っています、と。
それでは入れ歯を外してごらんというと、
肩の凝りもとれて、膝の痛みも良くなり、
目もなんだか楽になってきたという、言葉が自然とでてくる。

本当に空気のような入れ歯だったのだろうか?と思う。
人でも入れ歯みたいな現象が起っているのに
気付かない人がいるようです。
ましてや、違和感のある入れ歯は
当然良くないことは分かり切っている。
そして違和感のある人の連れ合いも
体調不良の原因になっている。
違和感がないと勘違いしている時もあるのです。
空気のような人をもとめて
次々と結婚と離婚を繰り返している人もいるのでしょう。


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2007年9月12日(水)

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