月田清博さんが日中に築く美の掛け橋

第3回
店長は中国人・・だから

上海店の店長は中国の人です。
2年ほど前に知り合いました。
もちろん日本人スタイリストも2名いるのですが、
中国の人の方が、
外部との関係がスムーズに行くのではと考え決めました。
オープン前に
結構コミニュケーションを取っていた積もりだったので、
いけると判断したのですが・・・

一生懸命やってくれるのです。
けれど、判断基準がかなり違います。
だから空回りしてしまいます。
美容室では非常に大切なアイテム
「ウィッグ」を工場に造ってもらう時に、事はおこりました。
日本から持ち込んだ見本を工場に送り、
同じグレードのものを造ってもらうよう、店長に指示したのですが
(もちろん予算も伝えました)電話で先方と話した時点で、
予算より高くなることを知り、
中国製のグレードの落ちるウィッグを送ってしまったのです。
もちろん本人、気を利かせたつもりですから、
満面の笑顔で報告です。
私の顔は青くなり、すぐに店長を郵便局に回収に行かせました。
数人の中国人の友人に聞きましたが、
「何で怒るの?」「頑張ってるのに」・・・

反省です。
良いものを追求する日本人との違いを忘れていました。
注:店長の名誉のため、申し添えますと、
  今ではテレビ関係の仕事を取ってきたり、業者との関係でも、
  日本人では出来ないような
  ウルトラCを見せてくれるようになっております。



「カットウィッグ」と私たち美容師は呼んでいます。
カットのトレーニングには欠かせない
非常に重要な美容師の道具です。
当社の日本の従業員は、
自分の車のトランクをウィッグ置き場にしています。
小さな車でも、20台ぐらいは入ります。
髪の毛がトランクからはみ出していたら気持ち悪いですね。
ウィッグはカットのトレーニングだけではなく、
ワインディングやブローのトレーニングでも活躍します。
ただ残念なことに一度カットしたら、伸びてはきません。


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2006年2月11日(土)

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