月田清博さんが日中に築く美の掛け橋

第25回
資格があってもだめ!?

中国に向かう日本人美容師の数も増えていますが、
日本の美容学校で学ぶ中国人も、
少しずつですが増えています。

彼らは(彼女ら)はまず、
日本語が話せなければ、授業を受けても理解することが出来ません。
(当たり前ですか?)
又、日本と中国の物価の格差は大きいので、
生活の為の、アルバイトもしなくてはなりません。

日本の美容学校は厳しいので、
バイトに明け暮れ、欠席が重なると、
すぐに退学になってしまいます。
さらに、2年間の美容学校を、卒業間じかまで頑張ると、
日本語での国家試験が待っています。

日本人でもかなりの確立で、
不合格になってしまう国家試験です。
実技と学科があります。
実技に関しては、言葉の壁はありませんが、
学科に関しては、やはり難しいようです。

私がお会いした卒業生たちは、
皆さん、国家試験を通っています。

アルバイトをし、言葉の壁を乗り越え、
勝ち取った国家試験は、
彼ら(彼女ら)にとって、すごく大切なものです。

大切な、大切な資格なのですが、
日本での就職は資格だけでは、なかなか厳しいのです。

日本での就業査証が取れません。

日本語を覚え、日本の美容学校で学び、
日本の国家試験に合格しても、
日本の美容室ではなかなか働くことが出来ないのです。

彼ら(彼女ら)にとっては非常につらい事です。
外国人が、日本の国家試験を受験できないのなら、
理解しやすいのですが、
国家資格だけを与えて、
日本で就労できないのは、なかなか納得できません。

最後は、あきらめて、中国で就職することが多いのですが・・・
私がお会いした、中国人の卒業生たちは、
「逃げる」ような人たちでは無いですよ!


日本と中国を頻繁に往復していると、
些細なことが、辛いと感じることがあります。
上は、中国の空港で使用したワゴンです。
見て頂くとお分かりのように、
片方の足が接地していません。
このワゴンに、荷物を乗せて押すと、
左方向にしか進めません!


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2006年4月4日(火)

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