月田清博さんが日中に築く美の掛け橋

第30回
英語、日本語、中国語

上海で美容室を営業していると、言語の数が日本と比べ、
格段に多いことに驚かされます。
お客様は、中国人、日本人、アメリカ人、ドイツ、インド人、
韓国人のように、世界各国の方が来店されます。
当然、話される言葉も、自国の言葉を、
基本的には話されますから大変です。
スタイリストも、日本語、中国語、英語までは、
通訳を使って頑張りますが、他の言語に関してはお手上げです。
しかしお客様のほうも、なれたもので、英語圏以外の方は、
自分で通訳を連れて来店される方も多いのです。
予約の段階では、通訳の方がお電話をされるのだと思いますが、
中国名でお受けしています。
実際来店されると、背の高い、
外国人の方で、驚くことも多々あります。

日本の美容室では、基本的に日本語のみで
営業しているお店が多いと思います。
ここ上海では、世界中から人が集まってくる関係で、
1日の中で多数の言葉を耳にします。
とてもひとつの言葉だけではやって行けません。
東京でも外国の方が、多く住んでいる地域や、
集まる場所が数多くあるとは思いますが、
上海と比べると、少ないように思います。
上海に遊びに来る、友人、知人たちは、町の活気と、
夜のライトの美しさと、外国人の多さにまず驚きます。

おしゃれなバーなどに行くと、
「ここは上海?ほんとに皆さん中国人?」
と思ってしまう光景が多く見られます。
多くの外国人に混ざって、多言語で会話する、
ビジネスエリートの中国人達や、外国人に物怖じしない、
フレンドリーな、バーの中国人従業員たち・・。
誰かが言いました。
「上海はもう中国ではない」そのとおりかも知れません。
上海の先端を行く場所にいる限り、
「ニューヨークなの?ロンドンなの?」
と言った場所が、数多くあります。
多言語で会話するビジネスエリートの方たちも中国人ですが、
1000元(¥15000)以下のお給料で
頑張って働く、地方からの出稼ぎの方たちも同じ中国人です。
光と影が、ぐちゃぐちゃに入り交ざっているのが、
今の上海ではないでしょうか?

中国で、家電品を購入する際、お金を支払う前の儀式があります。
必ず、箱から出し、動作チェックを行います。
たとえ、その場所がカルフールなどの家電品売り場でも同じです。
写真は、当然、動作チェックをして購入した、自宅の温風扇です。
購入後、3ヶ月で首を振らなくなりました。
儀式をしても、壊れるときは壊れますね!

注:私だけが儀式を行うわけではありません。
私の周りの、中国人たちも日本人たちも、
みんな儀式を行ってから購入します。


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2006年4月15日(土)

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