月田清博さんが日中に築く美の掛け橋

第35回
私は外国人?

日本に住んでいると、日本人以外の国の方が外国人と呼ばれます。
アメリカ人、イギリス人、ドイツ人、韓国人や中国人、
いろんな国の方が、日本の中に住んでいます。
逆に、中国に住んでいると、日本人は外国人となります。
(当然ですか?)
その国に元から住んでいる人間と、
外国人と呼ばれる人たちでは、
当たり前かもしれませんが、注目される度合いが違います。
日本にいると、何も注目されない人でも、中国にいると
外国人だというだけで目立つ存在となります。
すること、言うこと、すべてが注目されます。

美容師の例で考えてみます。
上海、北京でも美容師の数は増えてきました。
増えてきましたが、中国人美容師の数と比べると、
比べることが出来ないほど少数です。
まして、地方に行くと日本人美容師は非常に少ないのです。
(日本人そのものが少ないのですが・・)
たとえば、上海には日系美容室が、
私の知るところでは11店舗ほどありますが、
1店当たり3名の日本人美容師がいるとしたところで、
全部で30名強です。
日系美容室が一番多い、上海でさえそのぐらいしかいません。
逆に中国人美容師の数は
まったく想像がつかないほどの人数です。

日本人美容師は中国において、日本人というだけで技術力が
高いと思われていますし、大切にされるところがあるようです。
確かに、日本で教育を受けてきましたので、
技術レベルも、接客レベルも高いものがあると思います。
中国に来たばかりの頃は、とにかくみんな必死に働きます。
しかし慣れてくるに従い、勘違いが生まれて、
鼻が高くなることも有るのではないでしょうか?
日本で働く日本人美容師は山の様にいます。
仮に日本でフランス人や、イギリス人美容師が、
20年から30年ぐらい前に働いていたとしたら、
同じように注目されたでしょう。
自分自身にも言い聞かせるところなのですが、
自分は外国人なのだという、
緊張感をなくさず頑張りたいものです・・・

歩道側では有りません。
横断歩道のちょうど中間で、
待ち構えているお花屋さんです。
人が通れる幅は1Mちょっとしか有りません。


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2006年4月27日(木)

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