月田清博さんが日中に築く美の掛け橋

第36回
中国での販促

私は、日本でも美容室を経営しています。
ですので、日本でのお客様を
増やす方法は、経験と情報から、
大体のところは分かっていますし、
大きく外すことはありません。
しかし中国では、
なかなか思うようには行きません。
日本での美容室の販促方法は、チラシ、
ハンティング、ダイレクトメール、
雑誌媒体、看板などが代表的な手法です。
最近はホームページも、
有効な手段になって来ているようです。

では中国ではどうなのでしょうか?
一応、日本にある販促の方法は、
中国においても有効です。
(有ります)しかし決定打にはなりえません。
中国の会社は(美容室だけではなく)
ひとつの販促方法が当たるとなると、
猫も杓子もやり始めます。
しかも徹底的に・・
内容もどんどんエスカレートしていきます。
大げさな広告(誇大広告)も
どんどんやってきます。
その結果、顧客は、チラシ、ハンティング
などを信じません。
費用対効果が非常に悪いのです。

中国人のお客様は、
行きたいお店があると、見学に行きます。
宣伝で見た内容が本当なのかを、
自分の目で確認するのです。
お客様が来店されて、料金や施術内容などを
確認して行かれる姿は、
珍しいものではありません。
料金を聞くついでに、雰囲気やサービスを、
確認しているのでしょうね。

では、一番有効な販促の手段は
何なのでしょう。
口コミです。
「そんなの当たり前さ!!」「今更!」
と言われそうなのですが・・・
日本の美容室でも、
お客様のご紹介は非常に重視しています。
気に入って頂いた、お客様がお友達や、
ご家族などを紹介して頂くと、
スタイリストもとても喜びます。

中国での紹介は、ちょっとタイプが違います。
日本だと「どちらさまのご紹介に
なりますでしょうか?」
と美容室のフロントで聞かれることが多いと思います。
(予約時の電話でも聞かれるでしょう)
中国人の方は、複数の口コミがないと
信用しないところが有りますので、紹介元が、
なかなか特定出来ない場合が、あります。
中国のお客様は、かなり宣伝に
痛い目に合っているのかも?と予想されます。

でも、中国人の友人からよく聞くのです。
「宣伝が大切だよ!」と・・・

上海テレビのヘアーメイクを
させて頂いてます。
段々と、過激なコスチュームが
出て来たのですが、大丈夫なのでしょうか?


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2006年4月29日(土)

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