中国民俗研究家・上田尾一憲が語る、中国民俗の魅力

第61回
金儲けの神様 金儲けの十二原則

元祖金儲けの神様と呼ばれる陶朱公(范蠡はんれい)ですが
お金儲けは、ただ単に商売をしていれば
出来るというものではありません。
現在の金儲けの神様と呼ばれる邱永漢先生も
お金儲けをする時には、やはり原則を守っています。
株にも原則があり、商売にも原則があり
株の原則、商売の原則、そしてお金の原則と
(ごま書房、光文社)
お金儲けに関する原則や法則を学べる著書が
たくさんございます。
では、元祖金儲けの神様である陶朱公の
金儲けの原則にはどのようなものがあったのでしょう。
陶朱公の金儲け原則は十二ございます。
そのありがたい原則をこれから
ご紹介していこうと思います。
一、
能识人。知人善恶,账目不负
人を見極める事が大切です。
その人が良い人か悪い人かを知る事ができれば
決して損を負うことはないでしょう。

二、
能接纳。礼文相待,交往者众
人を快く迎え入れる事が大切です。
接する人には礼儀をもって接し、
出来るだけ多くの人と交流しなさい。

三、
能安业。厌故喜新,商贾大病
一つの仕事をやり通す事が大切です。
その仕事が古くなったから辞めて
新しい仕事に飛びつくのはやめなさい。
それは商売人の大きな病気(悪い癖)です。


お金儲けも大事ですが、美味しいものを食べて
幸せな気分になる事も同じくらい大事です。
以上の原則(まだ3つだけですが)を頭に入れながら、
お金儲けの館「陶朱公館」で美味しい料理を食べましょう。
スープを飲んだ後には美味しい肉料理をどうぞ。
香芋扣肉煲(シアンユコウロウバオ) 38元

豚肉(ちょっと厚め)とサトイモを重ねて蒸篭で
長い時間をかけて蒸した料理です。肉と芋とが
いい具合に手を取り合いお互いの味を絡ませています。
まさに頬っぺたが落ちる美味しさです。
南瓜东坡肉(ナングゥワドンポーロウ) 48元

カボチャをくり抜いて作った壷の中に
ブタの角切りと味つきゆで玉子を入れ、
長い時間をかけて蒸した料理です。
柔らかいお肉の旨味がカボチャの中に
しっかり溜め込まれた、美味しい肉料理です。
もちろん器のカボチャも食べられます。
肉の味がしみこんでこれも美味。


←前回記事へ

2006年9月2日(土)

次回記事へ→
過去記事へ
ホーム
最新記事へ