中国民俗研究家・上田尾一憲が語る、中国民俗の魅力

第77回
孫子と投資。

三国志で有名な曹操、諸葛亮を始めナポレオンや
武田信玄、徳川家康、吉田松蔭など数多くの英雄達が、
現代で言えばビルゲイツ、孫正義等の名経営者達が
座右の書としていたこの「孫子の兵法書」。
この2000年以上の長い間に渡り
読みつづけられてきた「孫子の兵法書」とは
はたしてどのような内容の書なのでしょうか。
孫武は過去のたくさんの戦争を研究し
そこから、様々な戦略や戦術を全十三篇にまとめたのです。
これからこの孫子の兵法書を簡単にですが
説明していこうかと思います。
これは兵法だけではなくビジネスにも活用できますので、
参考にしてみてください。

まず、
その一、始計篇
戦争が国家にとっていかに大事なものであるかを述べ
事前に勝敗を見極める、特に戦わずして勝利をおさめる
ことが最善と明確にしている。

孫子曰、
兵者国之大事、死生之地、存亡之道、不可不察也。

孫子曰わく、
兵とは国の大事なり、
死生の地、存亡の道、察せざるべからざるなり。

(現代訳)
戦争というものは国家にとって回避する事のできない
非常に重要な問題であり、国民にとっては生か死かが
決められる所であり、国家にとっては存続できるかどうかの
分かれ道となるので、
戦争について我々は徹底的に研究する必要がある。
この有名な書き出しから孫子の兵法書は始まるのですが、
これはそのまま投資にもあてはまりますよね。
投資という物は私にとって、非常に重要な問題であり
私にとっては生きるか死ぬかを決められる所であり
家族にとっても存続できるかどうかの重大な事である・・・。
まあ生きるか死ぬかとか、
これはちょっと大袈裟なのですが、重要なのは
最後の「不可不察也」という所。

投資とは非常に重要な事ですから、しっかりと
研究し徹底的に勉強しなければいけませんという事です。
何も研究せずに誰か言っている情報を全て鵜呑みにしたり
どこかでチョロっ見た記事を信じて
投資をすることは、敵の事を何も知らずに戦う事と同じです。
戦争と同じく命をかけていると思い、
一生懸命研究し勉強して投資するようにしましょう。


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2006年10月10日(火)

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