中国民俗研究家・上田尾一憲が語る、中国民俗の魅力

第93回
三全公寓と邱先生

最近は仲良くなった曹金根農民画家に
無理を言っていろいろな農民画を画いてもらっています。
宮島、富士山もそうでしたが
今回は北京の三全公寓を農民画で
画いてもらいました。

先ずはこれ。

三全公寓(建設中)

この画は三全公寓を建設している画です。
本来この画は曹金根さんが現在の中国を
象徴するものとして画いた画です。
中国ではどこもかしこも建設ラッシュ。
それで曹さんはその建設現場を見て
みんなの安全を願いつつ「安全施工」と題をつけ
上海市金山農民画法制作品征集大会に
出展したところ見事、一等賞を受賞したのです。

その作品を今回は特別に
三全公寓バージョンとして画いてもらいました。
写真では見えにくいかもしれませんが
建物中央にある看板には
「三全公寓」
「安全第一」と書いてあります。

そして次に紹介するのが
出来上がりの現在の三全公寓です。

三全公寓

青い空にりっぱな三全公寓の建物が
堂堂と画かれています。
そしてよ〜く見て下さい。
建物の入口に立っている2人の人物。
ビシッと黒いスーツでキメている人物と
その隣で緑のマフラーをして
ニヤニヤ笑って突っ立っている人物。
そう!黒いスーツが邱永漢先生で
その隣で笑っているのが私です。

この画を画いてもらうときには
三全公寓の写真と先生の写真を見せて
画いてもらいました。
他の農民画家だとなかなか画いてくれないのですが
無理を言って画いてもらいました。
曹さんは1969年生まれの37歳で、
農民画家の中では若いグループに入ります。
若いので頭の切り替えが早く
ダメとあきらめずにとにかくやってみようと
いつも無理をしてでも画いてくれるのです。
それが良いのか悪いのか、分からないですが
農民画を使って色々と楽しめそうです。

今度は何を画いてもらおうか・・・。


←前回記事へ

2006年11月16日(木)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ