中国民俗研究家・上田尾一憲が語る、中国民俗の魅力

第98回
私たちの心は変わりました。

中国の田舎に住んでいる人たちの顔は
明らかに北京、上海のそれとは違います。
顔は日に焼け黒くなっているのですが
目は非常に澄んでいて、
なにかに大きく期待しているような目に見えました。
まだ僕らが小さかった頃の目を
年をとったこの中国の田舎の人たちは
持っていると思いました。

これは賭博をしている所です。

ルールはよく分かりませんが
一生懸命やっていました。
掛け金もすごく少なく、大勝したとしても
5元(75円)くらいがいい所だそうです。
今日勝っているのはこの人です。

なんとも嬉しそうな顔をしています。
ここに住んでいるお年よりは
どの人をみても、
昔小学校の頃に見ていた
同級生のような幼さを感じる顔をしているのに気が付きました。
汚されていないのでしょう。
何か大事な物が。
でも賭け事していますけど・・・。
小さな賭博場?を後にし、
このような田舎道を延々と歩いていきました。(2時間くらい)

昔はこの辺にも日本兵が来ていたんだ
といった話を友達としながら
喉が渇いたら
ミカン畑のミカンをもぎ取って
それを食べながら歩きました。

今日は友達の親戚のお宅でご飯をご馳走になる
ことになりました。
ガスも無く練炭を使っての調理となります。
これが台所ですが、ここら辺の家ではかなりいい方です。

さらに冷蔵庫がなかったので
この井戸に魚なんかを入れて保存していました。

料理は衛生的でもないし
おいしくもありませんでしたが、
遠くからのお客さんが来たというので、
彼らは一生懸命料理してくれ、普段は食べない
贅沢な料理を準備してくれました。
ありがたくいただきました。


←前回記事へ

2006年11月28日(火)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ