横山典生  新米のベトナムビジネス物語

ベトナムの証券会社で
唯一最初の日本人社長です

第32回
ベトナム投資の基本(5)

それでは、前回に引き続き
お問い合わせの多い内容の2点目についてご説明します。
2点目は、「すでにベトナムの証券会社に口座があるが
サクラ証券に変更できるか?」です。

答えは簡単です。できます。
ただお客様にとってはもちろん、
サクラ証券にとっても大変な作業となります。

サクラ証券が7月に営業を開始してから、
すぐにお問い合わせのあったお客様が
20名ほどいらっしゃいました。
理由は様々ですが、
1.口座管理料が高い(払いたくない)
2.日本語が通じない
  (最初は通じたけどある日から
  日本語の担当者がいなくなった)
3.何か聞いてもナシのツブテ
4.信用できない

などが主なものです。

私どもも相手(お客様が口座開設済みの証券会社)
もあることなので、具体的な手続きや必要書類等、
とにかくやってみなくてはわかりません。

まず、お尋ねのあった20名の皆様に
相手先との個別交渉になるので、
時間と共に相互に手間がかかることをご了解いただいた上で
作業をスタートしてみました。
結果、最初の方の移管作業は
まさに2ヶ月くらいかかってしまいました。

先行して忍耐をもって、
私どもと一緒に移管作業に取り組んでいただいたお客様には、
この場を借りて深く御礼申し上げます。
おかげさまで移管作業のノウハウはかなり蓄積されました。
その後にお問い合わせのあったお客様については、
移管作業完了までの時間的な短縮が、
かなりできたと思っています。
もっとも、基本的には
相手証券との個別交渉に変わりはありませんので、
ササーッとできちゃうものではありません。
これもベトナムでは1人1口座しか作れない弊害ですね。

実際の口座移管の際の問題点は以下のようなものになります。
1.相手証券会社の抵抗
2.証券取引コードの移管(証券会社変更)により
  2日程度の取引停止期間がある
3.旧銀行口座の閉鎖と新銀行口座の開設
  (CCAの再取得になり時間がかかる)
4.増資や配当などの権利日をまたいでの移管については
  その他の手続きが必要

サクラ証券では、口座移管に際しては10種類の書類を用意し、
ご署名などをいただいています。
また、場合によっては相手証券会社に対して、
お客様自身から口座閉鎖の依頼を
してもらうようなこともお願いしています。
かなりの重労働ですが、ご要望があればご連絡下さい。
ただし、サクラ証券と相手証券会社のメリット、
デメリットはよく確認してくださいね。
お互い後悔はしたくないものです。


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2009年10月15日(木)

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